2018/09/10(月) 22:25〜23:10 プロフェッショナル 仕事の流儀「ブランドプロデューサー・柴田陽子」[解][字]
言われた時間の15分前までには用意し→
見やすいように 資料によって
色違いのクリップで仕分けた。
休日には 流行の店を回り→
誰にどんな手土産が喜ばれるかリストを作った。
柴田さんは ただ
頼まれた仕事をするのではなく→
相手が喜ぶよう
想像力を膨らませた。
秘書になって3年。
柴田さんの仕事ぶりを見ていた上司から→
新規事業の企画書を
書いてみないかと言われた。
経験のない事に驚いたが
柴田さんは断らなかった。
そして提案したのは 日本では
まだ珍しかった ネイルサロン。
企画は通り
柴田さんがマネージャーとして→
店を任される事になった。
柴田さんは 単身フランスに渡り→
マニキュアを作る職人たちを説得
300種類もの色をそろえた。
店は 客のあらゆる希望に応える
ネイルサロンと 評判を呼んだ。
このころ 上司から かけられた
ある言葉が→
柴田さんのその後の人生に
大きな影響を与える。
「晴れた道の真ん中を歩く」。
それは 生き方だけでなく→
仕事に対する向き合い方でも
大切な指針となった。
3年後 今度は→
別の店の立ち上げを会社から頼まれた。
外国人向けの
ハイセンスな日本食レストラン。
派手で 奇をてらった料理を出す
店がうけるなか→
柴田さんは
正攻法 直球勝負で味を追求した。
老舗のすし職人のもとに通い
何度も頭を下げ→
本格的なメニューを
一緒に作り上げた。
店は紙面も飾り
時代の顔となった。
それから3年後
柴田さんは 32歳の時に独立。
ブランドを作る事を専門にする
会社を立ち上げた。
依頼が殺到するようになった
今も→
やっている事は
秘書時代と変わらない。
夢がなかった柴田さん。
今 その生き方に誇りを持っている。
いらっしゃいませ。
また 難しい案件が飛び込んできた。
通信や電力事業を手がける
この会社→
この秋 新規事業に
打って出るという。
門外漢のエステ業界への参入。
最新の高性能マシンを→
月額およそ1万円で
何度でも使える→
エステサロンを作るという。
エステ業界は既に飽和状態。新規参入は極めて難しい。
大方針を決めるプレゼンは
1か月後。
柴田が自ら
陣頭指揮を執る事となった。
3日後。
お願いしま~す。
コンセプトをどうするか。
柴田は既に方向性を考えていた。
ここのライン ここのライン…
2日後。
スタッフが
柴田の方向性をもとに→
中心に据えるコンセプトの
アイデアを出してきた。
(柴田)すご~い!
だが 2日後。
一度は褒めたアイデアを
柴田がひっくり返した。
ストイックに自分の体と向き合う
という意味をコンセプトに込めた。
あとは コンセプトを
どう具体的な形にしていくか。
夜10時
柴田の仕事は まだ終わらない。
エステサロンに最適な物件を
探し回っていた。
(カーナビ音声)
「目的地は右側にあります」。
どの物件も納得できずにいた。
この日 クライアントが新たな候補を提示してきた。
場所は銀座