台風２１号で大きな被害を受けた関
西空港。
きょうも関係車両や貨物地区の復
旧作業が続いています。
「整備工場では浸水した車のメン
テナンスが
急ピッチで行われています」
関西空港にある全日空の車両整備工場は、
空港内の作業車およそ１２００台を取
り扱っていますが、
台風でほとんどが浸水しました。
「白とまったく色が変わっている部分まで
海水が上がってきたということで
す。
この下に階段があって下がれます
が、
現在も海水がたまって泥水のよう
な状態になっています」
きょうからは、普段はカウンター
業務にあたる
地上勤務スタッフおよそ１０人が応
援に駆けつけ、
復旧作業にあたっています。
一方、すでにチェックが終わった３００台のうち
６割が使用できない状態で
車両を更新するなどの対応が必要だということです。
さらに、貨物にも被害が及んでい
ます。
アジア圏などから毎日数百トンが
運ばれて来る
「輸入上屋」という建物では、
浸水した貨物の確認や清掃が急ピッチで進められています。
関係者によりますと、貨物の輸入
は現在とどこおっている状態で、
なるべく早い復旧を目指すとして
います。
私たち関西空港、
関空といいますと、
旅行のときの玄関口といったイメ
ージがあるんですが、実は貨物施
設としてとても大事なんです。
今年、
直近の上半期の輸出入の状況です
が、
輸出が２兆７０００億円。
全国でシェアは３割にもということなんです。
輸入も１兆９０００億円です。
医薬品や半導体など、
こちらも全国のシェアは２割とい
うことなんです。
それがこのような状況になってし
まった。
物流への影響が、
実ははかりしれない。
私、
思ったんですが、初めて知ったんです。
不勉強で申しわけないんですけど。
平時から
どこでどんなことがあるか知って
おかないと、考えるにも、
何も考えられないなというのが反
省で、
もっといろんなことを知っておか
ないとなと思います。
旅行に行くだけではなく、
半導体であるとか、
そういったものの輸出入にかかわ
ってくると、
日本の根幹にはなってくると思う
んですよ。
日本の産業の屋台骨、
そういうところで
アジアを中心に、
物すごく分業体制が
進んでいるから、
そのうちのどこか１カ所がかけてもうまくいかなくなるんですね。
これをどれぐらいの短期間でもと
に戻せるか。
関西ということから見ると、
ほかに行かないようにしないといけないので、
復旧は進んでいますが、
急がないと大変だと思います。
地上職の職員の方も、
１個１個の部品を直していると。
復旧作業に当たっている方に、
頭が下がります。関西だけではなくて、
国全体の、
国の基幹空港ですから、
半導体電子部品は、国の基幹産業
ですから、
国全体としても、
ぜひ支援の手を差し伸べていただきたいと思います。
続いて、台風の影響ですが、停電
です。
今最も停電の件数が多い
和歌山県を今回取材しました。
「今も数多くの停電世帯が残る和
歌山県紀美野町では
懸命な復旧作業が続いています」