。
＜着信音は聞きにくくなるが→
誰から　電話がかかって来るわけでもない＞
よいしょ
。
お～
　いい　いい感じ。
＜彼女持ちのＡＤ西田とは
目を合わすことなく＞
あ～
　いい感じ。
＜水に浮けば
　岩礁まで運びやすくなる＞
＜あとは

　先端を岩礁へと回すだけ＞
盛君
　そこ押さえといてね！
いいよ
。
ええんちゃう？


お～。
これは
　いいよ。
＜テコを使って
１５分も押せば→
岩礁まで３分の１＞
よいしょ　よしよしよし。
＜…が！＞
＜この日の波は左から＞
＜その抵抗を受け＞
よいしょ。
＜このままでは＞
＜浮桟橋の先端が岩礁をスルーして→
砂浜に戻って来てしまう＞
＜そこで＞
＜先端を沖のほうへと押し＞
よいしょ　はぁ…。
よいしょ！
　あ～　はぁ…。
いいんじゃないですか
どうですか？
＜これで
　再び　真っすぐに＞
＜このまま先端を振れば
岩礁に届くはず＞
よいしょ！
　結構…。
（
盛）　すいません　方向は合ってると思います！
＜押し寄せる波に逆らい

魚たちの待つ岩礁へ＞
＜それは
　年に逆らいファンに夢を届ける→
アイドルの姿そのもの＞
いいんじゃないですか。
やった～
　たどり着いた。
＜…が！＞
＜岩礁に着いた感傷に浸っている間に→
橋は
　潮で徐々に流され→
岩礁から外れかけている＞
ちょっと過ぎちゃったね。
＜再び
　戻るように　先端を突き＞
よいしょ
。
よっと！
　あ～。
いいんじゃないですか
どうですか？
来ました？
＜流れぬよう浮桟橋を固定すれば＞
あ～
。
＜およそ５０ｃｍ
これで　竿も届く＞
＜そこで＞
箱メガネ。
うわ～

　めっちゃ見える。
うわ～
。
あっ！
＜今が旬の高級魚＞
＜癖のない淡泊な身は
刺身などが絶品＞
カワハギだよ
。
＜しかし
　ＡＤ盛が根元を押さえてなければ→
浮桟橋は
　沖に流される＞
＜手を離すわけにはいかない＞
ちょっと　じゃあ…。
＜…が
　砂浜までは→
２５ｍ＞
＜幅が５０ｃｍしかない上に波で揺れる＞
＜似たような状況は