2018/09/16(日) 20:00〜20:45 西郷どん(35)「戦の鬼」[解][字][デ]
(一同)はっ!
くれぐれも気を抜くな。
相手は 徳川慶喜公じゃ。
どげな手を使ってくっか
分からんど。(一同)はっ!
我らに向かって弓引く者は
容赦なく成敗すっとじゃ!
よかな!
(一同)はっ!
成敗…。
(半次郎)よし 行っど!(一同)おう!
蛤門に10名向かわせ!
♪♪~
やっと帰ってきた。
ほんま長かったなぁ。
(中山忠能)御一同。
<新たに即位した天子様の下で→
王政復古の
大号令が発せられ→
これにより
徳川幕府 260年の歴史に→
幕が下ろされました。→
この直後新政府の体制を取り決める→
いわゆる 小御所会議が
開かれたのですが…>
(容堂)おかしい。
おかしいではないか!
政を
御一新するというのであれば→
慶喜公も我らと同じ一大名として
今すぐ お呼びするのが→
筋というもんであろう! のう?
ちょっと待ちなはれ 容堂はん。それを筋と申されるんなら→
大政奉還のあと 官位や領地を→
天子様に お返しするっちゅうのが筋っちゅうもんやおまへんのか。
なら こちらも言わせてもらおう。
此度の御一新 わしは最初っからおかしいと思うちょった。
ここにおる誰かの
陰険なたくらみとしか思えん!
まだ幼き天子様を抱き込み→
天下の政を盗み取ろうとしているのではないのか ええ!?
よくも天子様の前で
幼きとは何事じゃ! この無礼者!
何じゃ!
(春嶽)畏れながら!畏れながら→
この松平春嶽も
容堂殿と同じ意見にございます。
皆も そうではありませぬか?
そのとおりだ!同じく!
<徳川家と慶喜の処遇について→
寛大な処置を望む意見が多数に及び→
岩倉や一蔵たちは
劣勢となっていきました>
(容保)上様 吉報でございまする。
吉報?
西郷が御所門前に
立っているとの事にございます。
(定敬)西郷を撃つなら
今しかございません。→
撃ちましょう!
(容保)あやつを撃てば→
また朝廷を取り戻せます。
(定敬)上様 ご決断を!
なんと愚かな事よ。
西郷に銃を向ける事はどういう事か分かっておるのか?
(定敬)分かっておりまする。
分かっておらん!
朝敵となるのだぞ。
しかし それは一時の事。御所さえ奪い返せば→
一時の汚名など
恐るに足りませぬ!
上様 ご決断を!
上様!
黙れ!
黙れ! 黙れ黙れ!
御所に銃を向けるなど できぬ!
俺は朝敵だけにはならん。
♪♪~
吉之助さぁ。
長くかかっちょっが
ないを話しちょっ?
慶喜公の処遇を巡ってじゃ。
土佐の容堂公が粘りに粘っちょっ。
容堂公が?
ああ。
慶喜公を
新政府に呼び戻せの一点張りで→
頑として譲らん。
下手をすれば…→
最悪の事態になるやもしれん。
いかん。
そいはいかんど 一蔵どん。
今 ここで慶喜から全てを奪い取らねば→
徳川は 必ず力を盛り返す。
分かっちょっ。
岩倉様に気張ってもらうしかなか。
(容堂)あ~ 冷えるのう。そうですな。
一蔵どん
岩倉様に こいを渡してくいやい。
そげなこつ 短刀一本あれば