2018/09/16(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル 秘島探検 東京ロストワールド 第1集「南硫黄島」[字]


なんとか登り切り→
ようやく

少し緩やかな斜面が見えてきた。
しかし…。
この斜面がとんでもない くせ者だった。
来た来た! 危ない危ない!
おおっ!まだ来る まだ来る まだ来る!
落石が次々と襲ってきた。
あ~ 来た。 でかいっすよ。来た来た!
うわっ 危ねえ!
うわっ やべえ やべえ。
やべえ やべえ やべえ。 いや~…。
足元を取られてなかなか進めない。
あっ 危ない!
一瞬たりとも気が抜けない。
(荒い息遣い)
気温は 40度近い。
思った以上の急斜面が延々と続く。
進化学者の千葉 聡 58歳。
10年前の調査にも参加した


古株だ。
千葉は 今
我々 人類の誕生にも関わる→
壮大な進化の謎に
挑んでいるそうだ。
この島に その重要な手がかりが
あるという。
お疲れさまです。
ど… どうですか? ここ。
危ないっすね。
標高300mを超えると徐々に植物が増えてきた。
千葉が 虫を見つけたと
呼び止める。 何だろう?
昆虫の担当者が即座に反応する。
白と黒の模様が印象的な この虫。
世界中で この島にしかいない
南硫黄島固有種だ。
珍しい虫に いきなり出くわした。
植物担当の高山が見つけた白い花。
通常なら 海岸にしか根づかない
植物だという。
こんなに高い所に生えるとは
珍しい。
…と驚いていた その時!
このカニも普通なら 海岸付近に住むカニだ。
数百メートルも登る事は
めったにないという。
痛てっ。
やはり ここは ほかの島とは違う。
登る事 7時間。

標高500m。
ベースキャンプを
張れそうな地点に→
ようやく到着。
ありがとう 本当に!どうもありがとう。
お疲れさまでした 本当に。
林の中に ぽっかりと開けたこの場所。
かなりの急斜面だが
テントを張る事にした。
明日から ここを拠点に
本格的な調査を行う。
日暮れが近い。 眠る場所を探す。
あの辺りは?うわ~!
こうやって崩れていくんだ。
ここも抜けんじゃないの?
上で寝れそうですか?
寝返り打ったら落っこっちゃうんじゃないですか。
結局 林の中に寝床を作った。
きつかった一日が終わる。
ところが このあと とんでもない
大事件が待ち受けていた。
お~ いたいた。
夜 7時半。
寝入りばなのキャンプで
突然 騒ぎが起こった。
何かが降ってくる。
海鳥だ。
(鳴き声)
何種類もの海鳥が→
次々と木にぶつかるようにして

落ちてくる。
一体 何が起きているのか。
うわ~ 痛え! 頭突き。
海鳥は 着地が苦手らしく
落ちるようにして降りてくる。
近くに鳥の巣穴が見つかった。
どうやら 巣に向かうルートにテントを張ってしまったようだ。
このあと
鳥の邪魔にならないよう→
皆でテントの引っ越しを始めた。
うお~っ!
そんな混乱の中 一人だけ→
喜々として働き始めた科学者がいた。
痛い。
降りてくる鳥の種類と数を記録し追跡調査のタグをつける。
はい オッケーです。
めったに見られない鳥が次々と現れる。
この鳥は 東南アジアから
インド洋にかけての→
広大な世界で見つかっているが→