2018/09/16(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル 秘島探検 東京ロストワールド 第1集「南硫黄島」[字]


コダマにとっては フロンティアだ。
まず 乾燥した草原で
探し始めた千葉。
湿ったシダの林とは
まるで違う環境。
こんな所にいるのか?
頂上付近で調査できるのは5時間ほど。
夢中で探し続ける。
ここは駄目かと思った その時。
おや?



なんと 草原で数百匹ものコダマを発見。
コダマは 乾燥した環境に
進出していたのだ。
すごい!
更に 発見が相次いだ。
草や木でなく
地面に暮らす集団も見つかった。
標高が低い雲霧林にも…。
コダマは小さなカビを食べている。
住む環境によって
カビの種類が変わるため→
新たな消化酵素の遺伝子が
必要なはずだという。
つまり コダマの体内では
既に進化が始まっているのだ。
更に 予想外の発見も。
コダマの特徴である 3本のキバ。
なんと
草原で暮らすコダマの中に→
キバがない 新発見のグループが
生まれていたのだ。
天敵が少ない南硫黄島では
キバの必要がなくなったらしい。
よく見れば ほかのグループも
殻が少しずつ違っている。
北海道から来たコダマが→
この島で一気に5つものグループへ→
進化を始めた現場を捉えたのだ。
この進化 常識破りの事だという。
例えば 見た目は

コダマにそっくりの ノミガイ。
同じカタツムリでも
新たな環境に→
出ていかないものも
多い。
コダマのように 一度に5つもの
グループに分かれるのは→
前代未聞だという。
この時 千葉は重大な進化の謎を思い出していた。
海にも 空にも→
今 地球上のあらゆる環境に進出している ほ乳類。
実は その全てが
ネズミのような姿の生き物から→
爆発的に進化した。
この爆発的進化の要因の一つに→
遺伝子に潜む 何らかの仕組みが
関係していたと→
千葉は考えている。
いわば 生き物をフロンティアへ導き→
変化させる 力の源。
それが コダマにも備わっているのかもしれない。
この先 コダマの遺伝子を
追いかけていけば→
謎を解く手がかりが
得られるはずだ。
すごい すごい。
人のいない 生き物たちの楽園で進化の歩みを続けるコダマ。
この小さな生き物から いつの日か
壮大な謎が解けるだろうか。
13日間にわたった

史上初の南硫黄島 全島調査。
浮かび上がったのは 世界でも
ここでしか見られない→
進化を続ける生き物たち。
それを余す事なく記録しようと科学者たちは奮闘した。
痛え! めっちゃ痛い。
痛え~! 挟んでる。
最後は 念入りな後片づけ。
ゴミは もちろん自分たちの排せつ物も持ち帰る。
♪♪~
この貴重な島を未来へ引き継ごう。
メンバー全員で
固く誓い合っていた。
東京都小笠原村南硫黄島。
上陸が禁じられた絶海の孤島は再び 封印された。
2018/09/16(日) 21:00〜21:50
NHK総合1・大阪
NHKスペシャル 秘島探検 東京ロストワールド 第1集「南硫黄島」[字]

絶海の孤島、南硫黄島。国により上陸が禁止されているが10年ぶりに科学調査が行われた。過酷な登山、海鳥襲来。困難な調査の末、調査隊は生物の進化を目の当たりにする。

詳細情報
番組内容
小笠原諸島、絶海の孤島、南硫黄島。国によって上陸が禁止されているが10年ぶり科学調査が行われNHKのクルーが同行した。科学者たちは、この島が生物の進化を観察できる地球上で数少ない場所のひとつだと考えている。最大の特徴は、急激な高度差によって、熱帯から温帯までの環境がひとつの島の中にひしめき合う点。島にたどり着いた生き物が、環境に応じ新しい種に進化していく姿を目の当たりに出来るという。
出演者
【語り】西島秀俊,和久田麻由子


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 報道特番