2018/09/17(月) 13:05〜14:00 NHKスペシャル「メガヒットの秘密〜20年目のB’z〜 2018アンコール」[字]


「つきあってくれたね」では続くサビの高音が出しにくい。
考えた末 語尾を
「くれました」に変えた。
♪♪「つきあってくれました」
でいってみよう。
♪♪「こんな僕に がまん強く」
♪♪「Glory Days 君と過ごした」
松本に聴いてもらう。
サビに向かって 音程をどう上げるかが課題となった。
♪♪「つきあってくれました



Glory Days」
それか もう メロディーごと…。
…か 間を ちょっと開けて開けてってか。
♪♪「つきあってくれました
アー アー Glory」
いいんじゃない? 上がっている
音は 今と一緒だもんね。
2段階で上がる感じ。
松本は 稲葉の提案を受け音程を上げやすいように→
一小節 伸ばすことにした。
♪♪~
♪♪「Glory Days」
一小節 伸びた分稲葉は 歌詞を ひと言 増やし→
語尾は 元に戻した。
♪♪「Glory Days」
♪♪「こんな僕に がまん強く
よくぞ つきあってくれたね」
♪♪「Glory Days」
一度は稲葉の案に トライしたものの→
結局 最初のメロディーに
戻すことになった。
おれたち 何でも そうなんだけど
「違うんじゃない?」というのが→
一番 誤解のもとになっちゃうから
まずは 思うとおりに→
みんな やればいいじゃんと。
これは 妥協とは違うんだよね。
それで 得したこと
いっぱいあるんですよ 今まで。
「うそ?」と思って やってみたら

それが ヒット曲になったとか→
そういうこと あるんですよ。
なんで…→
まず それが
一番いけないですよね。
最初の時点で 「これは ないな」と
言って はねちゃうの。
それは でも 本当 ずっと
続けてやってきたことですね。
振り出しに戻った2人。
松本は サビに向かって→
徐々に音が上がっていくメロディーを
見つけた。
♪♪~(ギター)
メロディーが変わったことで 稲葉は更に新たな歌詞を見つけた。
2人の試行錯誤の最終形。
♪♪「こんな僕に がまん強く」
♪♪「Glory Days」
最初に 稲葉が吹き込んだ歌と比べてみよう。
♪♪「こんな僕に がまん強く」
♪♪「こんな僕に がまん強く」
♪♪「Glory Days」
これまで2人で作った作品は 289曲。
互いに主張し
互いに磨き合ってきた。
例えば 僕が
自分が1人でやるとすると→
自分の気持ちいいメロディー
みたいなのが→
あるじゃないですか。

この言葉にはこういうメロディーがと。
それを あえて 人のメロディーの中で
やることによって…。
もっと 周りの人に…
何だろうな。
自分でいいと思ってても
人のメロディーに乗った時に→
もっと 周りの人は こっちの方が
いいと思うというか…。
そこを あえて 自分を ごり押し
すると できないんですけども→
ある意味 自分を抑えるというか→
そのことによって自分で発見することができる。
そうですね。
誤解を恐れずに言えば→
100%の自己表現ではない
というところですかね。
僕の中の意識は あまり
アーティストというのもないし→
実は ミュージシャンという意識も
あんまり ないですね。
まして 音楽家というのも
あまり ないですね。
(聞き手)
じゃあ 稲葉さんは 何ですか?
B’zのシンガーですね。
♪♪「まぶしい歓びだけ」
鹿児島合宿も終盤。
松本は メンバーが引き揚げた後もステージに残り→
ギターの練習を続けていた。