2018/09/18(火) 00:20〜01:05 ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!【船の○○丸の謎】[解][字][再]


そう。
これは いいところに
目をつけて下さいました。
お~っ!
面白い事が分かってきたんです。
まず 実物 見て頂きましょう。
こちらですね。
これ 皆さんが お茶碗と呼ぶ
白いご飯を入れる器で→
これ おみそ汁など
入れるんですけど→
もともとは お抹茶などの

お茶を入れる→
この茶の湯などで使われる
器の事を→
お茶碗と そのまま文字どおり
呼んでたんですけど…。
お茶を入れる茶器の一つ。
そうなんです。
茶道の時に使う
これだったんですけど→
これはですね 実は
ものすごく高貴なもの。
庶民には手が届かない。
茶の湯の文化ですからね。
つい最近までは
茶の湯を楽しむとか→
抹茶を一服させて頂くとか 煎茶を
飲ませて頂くなんていうのは→
限られた特権階級であって


庶民はないよね。ないんです。
なかなか 手が届かない
高根の花的存在でした。
じゃあ 何で ご飯を入れる器を
お茶碗と呼ぶのかなんですけど→
実は これ もともと
木で できていました。
ところが 江戸の後期から
明治にかけて→
製造技術が どんどん上がって
磁器・陶器で作られるようになり→
更に 今までは 有田焼など→
一部の地域でしか作られなかったものが→
どの地域も広がって
大量生産されるようになりました。
製造技術が上がったんだ。
効率よくなったんだ。
効率よくなりました。
あと 運搬も→
列車とかで
運ぶとかもあると思う。
流通が広がっていったんです。
じゃあ この大量生産したものを→
どうやって売り出そうかと
露天商 道端で物を売る人たちが→
考えました。 こう言ったんです。
この ご飯を入れるやつはあの お茶碗さまと同じ→
陶器・磁器で作ってる
お茶碗さまですよ。
それまでは木だったから 普通に。

とっても高級なものなんですよって言って 売り出した事で→
ご飯を入れる お椀が
お茶碗さまと→
呼ばれるようになり
お茶碗と定着していった。
(一同)へえ~。
でも お茶碗さまは→
最初 どうやって
使ったらいいのかしらって→
思わなかったのかしら?
だから それは露天商の人たちが→
得意げに 説明したんじゃ
ないかなと想像するんですよ。
(笑い声)
こういう事… 多分。
昔 やってたな。
だって ピカピカ光ってるし→
高級そうで 庶民の手の届く
お値段な訳だから→
お茶碗さまといえども。
これで わ~っと→
広がってったんじゃないか
という事が見えてきた。
だから 今も これ お茶碗と
私たちが呼んでいるんですね。
もう一個
面白い事が分かりまして→
実はですね もともと
ご飯を入れるものと おみそ汁→
飯碗 汁椀というような

言い方が…。
陶器であろうがなかろうが
とにかくね そう。
当然 言われれば汁椀だし→
これは 郁恵さんの疑問にあったように→
これが飯碗だったら
これでいい訳だ→
お茶碗じゃないから。
こういう区分けで→
呼ばれていたんだけども…。