未来は もう未知のものではなくなりつつある。
未来予測を実現しているのは
人工知能の爆発的進化。
超高速コンピューターに
搭載された人工知能が→
過去の膨大なデータから
未来の法則を導き出す。
アメリカ 警察官が従うのは
人工知能が指示する犯罪予測。
不審な車を見つけた。
麻薬発見。 予測は的中した。
人工知能は 人間が
コントロールできなかった→
自然界の不確実性も
克服しつつある。
最たるものが 天気予報である。
500メートル四方というピンポイントで→
数時間後の天気を予測する。
天気予報の当たり外れが→
ビジネスを左右する
航空会社やメジャーリーグが→
この人工知能に飛びついている。
人工知能の未来予測は人間の命の領域にまで入り込んだ。
誰に心臓を移植したら
一番寿命が延びるのか。
人工知能が
最もふさわしい患者を選び出す。
人工知能が 人間の運命を分ける
という事態の到来である。
未来が 未知のものでは
なくなりつつある今。
私たちの社会のルール
人生のルールは→
どう変わっていくのだろうか。
もう それは始まっている。
7月上旬 西日本を襲った豪雨は→
200人以上の命を奪う大惨事となった。
気象庁が 西日本に
記録的な大雨のおそれがあると→
警戒を呼びかけたのは
7月5日 午後2時の事だった。
しかし その14時間前。
既に インターネット上で→
歴史的な豪雨となる
おそれがあるという警告を→
発したところがあった。
しかも 最も危険なのは広島 岡山 愛媛と→
場所も正確に予測していた。
インターネットでその情報を発信していたのは→
世界最大の民間の気象情報会社…
気象庁よりも早く正確な予報をはじき出したのは→
今年2月に導入した
人工知能だった。
従来の気象予測は 気圧 温度
風速などの観測データを基に→
地道で膨大な計算を重ね
はじき出してきた。
人工知能の予測は 全く異なる。
予測の材料とするのは雨雲レーダーの画像だけ。
気圧や温度などは関係ない。
まず 過去3年分の雨雲の画像を学習し→
雨雲が 時間とともに
どう変化するか→
パターンを導き出した。
それを現在の雨雲の画像に当てはめ→
今後 雲が どのパターンに
のっとって変化していくか→
予測するのだ。
論理的な計算に頼る人間には→
決して まねできない
予測方法である。
雨が降るかどうかを的中させる
精度は 現在 90%を誇る。
しかも 250メートル四方の
ピンポイントで 予測可能である。
この人工知能の予測に助けられ
7月の豪雨を切り抜けた所がある。
(テレビ)「こんにちは
正午のニュースです。→
台風は 明日にかけて
九州に近づき→
今夜から 非常に激しい
雨が降るおそれがあり→
気象庁は
大雨に警戒するよう呼びかけています」。
7月2日 沖縄の久米島沖を→
台風7号が北上。
鹿児島地方に 翌日の朝→
最も接近するという予報が出ていた。
鹿児島県姶良市は
過去 度々 台風の被害を受け→
土砂崩れなどで 多くの犠牲者を
出してきた場所である。
7月2日 午後2時。
18時間後の台風の接近に備えを始めていた。
気象台と結んだ
テレビ会議が行われた。
気象庁によれば→
姶良市のある[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩地方では→
夕方6時以降 強い雨が降り始め→