2018/09/19(水) 00:40〜01:30 NHKスペシャル▽人工知能 天使か悪魔か2018未来がわかる その時あなたは[字][再]


体質 健康状態の患者が→
心臓移植によって
どの程度 延命されたか。
人工知能に 過去30年間にわたる
膨大なデータを学習させた。
それを基に 人工知能は
その患者の今後10年の生存率が→
心臓を移植すると

どれだけ高まるか→
その上昇幅を 数字で はじき出す。
医師は 人工知能の予測を基に患者の移植順位を決めるのだ。
この日 心臓移植を希望する患者が
UCLA病院を訪れた。
67歳になるロイドさん。
高血圧で心臓を悪くしてから→
体力は落ち
歩く事もままならない。
医師は ロイドさんのデータを→
人工知能にあらかじめ入力していた。
答えは 移植の望みは薄い


というものだった。
医師も
その予測結果に同意していた。
医師は ロイドさんに
納得してもらうために→
人工知能の予測結果を
見せる事にした。
ロイドさんのデータを
目の前で入力していく。
人工知能は 移植をしない場合の
ロイドさんの10年後の生存率を→
6.5%。
移植をした場合それが 39%に上がると予測した。
移植を待つ ほかの患者に比べ
低い数字だった。
一方で
人工知能に救われた人もいる。
チャールズさんは
人工知能によって→
移植にふさわしい患者と見なされ
手術を受ける事ができた。
術後の経過も良好だ。
この日 健康を取り戻したチャールズさんを祝うために→
家族が集まっていた。
心筋梗塞を患ったチャールズさんは→
1年にわたって
移植を断られ続けていた。
家族は 心臓移植を実現してくれる
病院を探し続けたが→
70歳を過ぎた患者の移植の

優先順位は どこも低かった。
絶望の中 UCLA病院を訪れ
運命が変わった。
人工知能の予測のおかげだった。
移植をしなければ10年後 生きている可能性は0%。
しかし 移植をすれば
生存率は42%にまで上昇すると→
予測されたのだ。
40%を超える上昇幅は→
チャールズさんの優先順位を
劇的に上げた。
大好きなバスケットボールを
孫と楽しむという夢もかなった。
一方 人工知能に→
移植の優先順位が低いと判断されたロイドさん。
ダンスの講師だったが
心臓を悪くしてから→
もう踊る事はできなくなった。
人工知能の予測が 2人の運命を残酷なまでに分ける事となった。
人工知能は 私たちが最も恐れる
病の予測まで始めている。
記憶を失い 最後は
自分自身まで失うといわれる病→
アルツハイマー病である。
アルツハイマー病になるかどうかを予測する人工知能を開発し→
世界を驚かせたのが カナダ
マギル大学の研究チームである。
人工知能が 向こう2年間で→
アルツハイマー病になる確率をはじき出す。
予測の対象となるのは→

アルツハイマー病の一歩手前→
MCIの患者。
MCIは アルツハイマー病の→
予備群といわれるが その後→
急速にアルツハイマー病に進む人と→
進みにくい人がいる事が→
分かっていた。
患者が
どちらの方向に向かうのか。
これまで不可能だった その予測を
可能にしたのが 人工知能だ。
人工知能が予測に使うのは
脳の画像検査の映像。
アルツハイマー病になった人の
脳には→
黄色や赤色で示された
アミロイドβという たんぱくが→
たくさん たまっている。
しかし 難しいのはアミロイドβが たまっていても→
アルツハイマー病に進まない人も