分かりますか?
先の部分が少しだけ欠けています。
実は本来、
これだけで宝石としての価値はゼ
ロ。
修理するよりも、
新しく仕入れたほうが安上がりのため、
宝石業界ではこれまで捨てるのが
当たり前だったんです。
しかし、今村さんはあえて、その
まま使うことで、
これまでにないジュエリーへと生
まれ変わらせました。
欠けてしまったとはいえ、
ブルートパーズやアメジストなど、もちろん、
本物の宝石。
>>ちなみにこれ、おいくらとか
?
>>3万5000円。
>>3万5000円?
大体、
ちゃんと欠けてないものになると、
いくらぐらいなんですか?
>>20万ぐらいになりますよね。
>>ことし7月、
1か月半の期間限定で販売したと
ころ、
200万円を売り上げたとのこと。
好評だったので、
来週からはインターネットでいつ
でも購入できるそうです。
こちらは今村さんと取り引きをし
ている宝石の工房。
ここで、
欠けてしまった宝石も、
カケラノヒカリで再利用されてい
ます。
宝石を指輪などに取り付けるとき、
職人が力加減を間違えると、
宝石は割れてしまうこともあるの
だとか。
>>中には本当に、
何十万とかいう石もあるんです。
そのときは、
本当に手が震える思い。>>欠けさせてしまったとき、お
気持ちどうですか?
>>もう心が折れますね。
>>その欠けた石を再利用して、
それが人気出てるって聞いて、どうですか?
>>それはうれしいかぎりですよ
ね。
そんな欠けた石が商品になるなん
て、まあ、
正直思ってはなかったんで。
>>職人も驚き、喜ぶアイデアで、
欠けた宝石がよみがえりました。
>>若い人の世代が、どうしても、
宝石離れしてると思うんですね。
こういうものから、ちょっとでも
身近に感じてもらえると、きっと
宝石が好きになる人も、
少しずつは出てくると思うので。
>>ミスをあえて生かす。
逆転の発想で、
手軽に楽しめる宝石が誕生。
続いて、
こちら東京にも、
これまでの常識を覆す宝石がある
んです。
一体どんな代物かというと。
>>1つちょっと、
サンプルをお見せいたします。
>>おー!きれいですね、これ。
これ、なんですか?
>>人の手による環境で育てられた養殖のダイヤモンドです。
>>養殖のダイヤ?
>>はい。
>>常識を覆す宝石とは、なんと、
養殖のダイヤモンド。
天然のダイヤモンドと同じものを
研究室で作り上げたのです。
しかも、
その品質は天然ダイヤの中でも僅か2%しかないほどの、
高い純度を誇るんだそうです。
天然ダイヤと見比べてみると、
違いは全く分かりません。
それもそのはず、
両方とも同じ炭素から出来ている
ので、
重さも硬さも全く同じなんです。
天然ダイヤは、
地中で何十億年という長い年月を
かけて成長します。
一方。
>>養殖のダイヤは、
作るのにどれぐらいかかる?
>>数週間から、
1年とか2年とかっていう、
本当に大きさによって変わります。
>>そんな短時間で出来るように