＞＞今、
奥野さんが言われたとおりなんだ

と思うんですね。
ただ、これは今、役所もコンピュ
ーター処理をするんです。
ですから、
それを閲覧ということなんでしょうが、
かつてはコンピューター処理しな
いときは、そういうことが、
コンピューター上分からないので、
任意でやってたっていう時代があるんですね。
それと、もう一つ、
ちょっと具体的には言いにくいですが、清掃局の職員っていうのが
いらっしゃって、清掃をすると、
例えば川を清掃したりすると、お財布とか、いっぱい出てくるんで
すね。その場で、みんなで分ける
なんていう話も、かつてはあった
りして、だからそういうのをどう
いうふうに防止するかって、結局、
きょうじというかね、役所の人間、


職員というのが、
国民や市民の皆さんのために働い
てるという意識があれば、やらな
いと思うんですけども、なんか自
分の利益になることを考えてって
いうんであれば、
公務員やっちゃいけないですよね。＞＞一つやっぱり、
府警内部での監査システムに大き
な問題があります。
警察の内部にはやっぱり監査部門
がありますからね、
警察官の不祥事を取り締まる、そ
れを監督する部署があるんです。
そこのところは、
こういったシステムの閲覧なんかに関して、直接、
それが業務担当者でない人が、
何回もそのシステムに出入りしてるとかね、
そういうことのちょっとした不自
然さを、
常に管理・監督して、目、
光らせるということをやってて当たり前なのに、やってないという
ことですから、監査部門のやっぱ
り問題、非常に大きいですね。
＞＞そのあたりも含めて、では中
継でお伝えしたいと思います。
大阪府警担当の尾木記者と中継を
結びます。
尾木さん。
今、若一さんからもありましたけ
れども、今回の事件に使われた、

この検査システムですよね、
これは誰でも検索できるものなん
のでしょうか。
＞＞遺失物の検索は、通常、
各警察署の会計課が行うことになっています。
ただ、
夜間の当直体制の間は、当直の警察官であれば、
自分のＩＤとパスワードを入力し
て、誰でも使えるという状況にな
っています。
もちろんルール上は、職務に関連すること以外は検索できないとい
うふうになってるんですけれども、
実際、
個人の倫理観に委ねられていると
いう状況です。
＞＞ただ、この不祥事というのが
相次いでいるような印象を受ける
んですけれども、
警察内部ではどういうふうに受け止められていますか。
＞＞私は大阪府警を担当して、
ことしで３年目なんですが、
ことしは異常なほど多いというの
が、率直な印象です。
大阪府警の警察官が逮捕されるの
は、
ことしに入って１２人目で、
統計が残っている範囲で最も多い数字となっています。
これまでの事件では、
犯罪の種類こそさまざまだったんですけれども、
勤務時間外の犯行だったんですね。

ただ今回は、勤務中の犯行でしたし、
警察官であることの職権を利用し
たという点で、
特に悪質だと、
大阪府警の幹部も口をそろえていまして、驚きを隠せないというよ
うな状況です。
＞＞今後、同じようなことが起き
ないために、
何か対策は考えられているんでしょうか。
＞＞今回の事件を受け、大阪府警
は、
申告があった落とし主に、不審な
点があった場合、
過去に繰り返し受け取っていない
かどうか、
確認をしたり、１０万円以上の現
金を返還する際には、
警察署から府警本部に連絡をして、
ダブルチェックするなど、
すでに再発防止策を始めています。