2018/09/26(水) 00:47〜01:37 NHKスペシャル シリーズ TOKYOアスリート 第1回▽卓球 驚異の10代[字][再]


外側から巻いてきてる。
力強いフォアハンドで攻めてくる

馬龍に対して…。
張本の武器は…
(拍手と歓声)
卓球界の常識を破る
最先端の戦術だ。
パワー勝負に持ち込まれる前に
バックハンドで しとめる。
すごいですよね。
世界最強選手をスピードで圧倒した。
(拍手と歓声)
そして決勝。相手は ロンドンの金メダリスト。
全得点の62%を
バックハンドで奪い→
優勝を果たした。
はあ~って顔してる。ねえ。 手に負えないって顔してる。
想像を超えてきたんだろうね。
更に 伊藤も。
決勝の相手は 中国の…


日本選手に25勝1敗と圧倒的な戦績を持つ。
しかし…。
伊藤は オリジナル技で攻め込む。
ボールの上がりばなを
瞬時にたたくスマッシュ…
ラケットを裏返し
強い回転をかける…
セオリーにないプレースタイルで
相手を翻弄した。
めっちゃ曲がる。
歴史的快挙なんだもんね。
強豪 中国を倒し…
新世代の台頭を世界にアピールした。
張本のバックハンドと
伊藤のオリジナル技。
その威力を高める
共通の特徴がある。
それは 立ち位置。
卓球台ギリギリまで近づく前陣速攻というスタイルだ。
かっこいいね。
すごいね 前陣速攻。
張本と リオのメダリストの
打球データを分析すると…。
すごいな これ。
張本の打点は卓球台の近くに集中していた。
前陣での割合が 6割を超える。
時速100キロを超えるスピードで打ち合う 卓球の世界。
一般的な立ち位置で戦う選手と
前陣の張本を比べてみた。
ボールがネットを越えてから

打ち返すまでに→
前陣の張本は0.18秒。
一般的な立ち位置では0.34秒。
張本は半分の時間で
打ち返す事で→
相手が技に対応する時間を
奪うのだ。
しかし この戦術
誰もができるものではない。
速っ。
ハハッ。
自身も より短い時間で→
軌道や回転を見極めなければならない。
正確に打ち返す事が
極めて難しくなる。
2人の前陣速攻。
それを可能にしているのは 目だ。
目の動きを記録する
特殊なカメラで分析する。
ほう~ 面白い。
これ 初めてやったんですか?はい 初めて。
黒いマークが 張本の目線を示す。
インパクトの瞬間までボールを捉えて離さない。
はあ~。
短い時間でも軌道や回転を見極める→
高い動体視力が明らかになった。
一方伊藤の目の動きも解析すると→
意外な事実が明らかになった。
なんと 目は ボールを見ていない。
張本とは真逆だった。

ほぼ 相手を見てる。ええ~っ 面白いな。
はあ~。
マジか。
はあ~。
へえ~。
全然違うね。 打ち方ね。
うん。
うっすら…
相手のどこを見てるんですか?
相手が どこにいるか…
立ち位置の重心だとかそういうのを見てるんですか。
はい そうです。 見てます。
張本君は どう見てるの?
ここ見て 相手 見なくて
大丈夫ですか?
相手は少し ぼんやり見てる。
相手が ぼんやりなんだ。
ギリギリで見たら
回転とか分かるんですか?
…は 分かりますね。