2018/09/26(水) 00:47〜01:37 NHKスペシャル シリーズ TOKYOアスリート 第1回▽卓球 驚異の10代[字][再]


強いフォアハンドを打とうと考えていた。
あっ! ハハハッ!
同じ頃伊藤もツアーに参戦していた。
一つの課題に直面していた。
強豪相手に勝負強さを見せる一方で→
勝てる試合を落とす事も
多かったのだ。
この日の相手は
世界ランキング147位。
バックハンドを得意とする選手だ。
伊藤は そのバックハンドと張り合うが 決まらない。
コーチは

戦術を切り替えるよう指示。
(武井)聞いてない。
聞いてない 聞いてない…。
(武井)聞いてない…。
聞いてなかったね。
しかし 伊藤は バックハンドでの
勝負に こだわり続ける。
ランキングが下の相手に敗戦。
試合後。
自らのプレーへのいらだちを
抑えられなかった。
めっちゃ怒ってる。
伊藤の大きな武器でもあった強気のメンタル。
しかし それを
コントロールできなければ→
更に上に行く事はできない。
ちょっとやりにくい相手だった?はい。 すごく やりづらい選手で→
久しぶりに


自分に いらだってしまって。
「あれ 何で こんなに弱いんだろう
自分」っていうふうに思って→
もっともっと
できるはずなのにって。
今 見たら 冷静に見れます?
今 見たら 冷静に見れます。
恥ずかしすぎです 本当に。
(笑い声)
旅行先の
夫婦げんかみたいな感じですね。
(笑い声)
「払ったよ」 「払ってないもん」「払ったよ」みたいな感じでね。
張本選手は だいぶ
研究されてましたね 対戦相手に。
そうですね。
バックハンドでも優位に立てず→
その上 フォアにも攻められて。
フォアで返された時の あれはちょっと大きかったんだね。
そうですね。
研究してきたんだ やっぱり。
弱点のフォアハンドを狙われた
試合から1週間。
1週間。 そっか~。
1週間しかないんだ。
張本は ツアー第8戦に臨んだ。
この日は 自分からフォアハンドで攻めていく。
しかし 台を捉える事ができない。
難しいな 卓球は。
試合には勝ったが

更なる課題が明らかになった。
年間100日以上を
遠征に費やす張本。
ホテルでの勉強も 日常となった。
ここで? 2人で寝てんだ。すごいな。
普通の中学生とは違う
15歳の毎日。
それでも オリンピックのために
戦い続ける。
すごい人生だな。
目指すのは コンパクトな振り。低い姿勢のフォアハンド。
練習時間の ほとんどを費やした。
キツいわ これ。
試行錯誤の成果を試す
格好の舞台が訪れた。
相手は リオの団体金メダリスト。
フォアハンドで攻めてくる。
まず 体の出来が違う。
そこと互角に戦ってんだもんね。
張本は逃げない。
フォアを連続で決める。
極め付きは このラリー。
お~。
コンパクトなスイング。
そして 意識してきた低い姿勢から会心のフォアを決めた。
なるほど。
試合には敗れたが大きな手応えをつかんだ。
2年後の金メダルへ。
歩み続ける。
ワールドツアー 第10戦。

伊藤もまた 模索を続けていた。
自分の戦い方にこだわって敗れた
苦い経験。
変わらなければならない。
1回戦で対戦したのは 中国選手。男子のようなパワーを持つ強豪だ。
強烈なバックハンドで
攻め込んでくる。
そのバックの打ち合いで
失点を重ねる伊藤。
どうする。