＜ すると ２００８年のある日。＞
失礼します。
右近さん。
ぼ…
へえ～。
＜入門以来 長年 名乗ってきた
右近の名を離す事→
そして 大名跡を継ぐ事は→
歌舞伎役者として大きな賭けであった。＞
＜歌舞伎界を
一層 盛り上げたいという→
海老蔵の思いも
あったのかもしれない。＞
＜右近は
右團次の襲名を決意する。＞
＜ しかし
すぐに襲名の運びとはならず→
右近が
右團次を襲名するまでには→
実に９年もの歳月を要した。＞
＜ そして２０１７年１月→
右近は 晴れて…。＞
＜右近の名は ６歳の長男が襲名するかたちとなった。＞
＜襲名後は気持ちも新たに→
歌舞伎に情熱を注いだ右團次に→
早くも
幸運が舞い降りた。＞
これ 縁起ええ写真。
♪♪～（「陸王」のテーマ曲）
＜大ヒットドラマ
「陸王」に出演が決まり→
瞬く間に 知名度は急上昇。＞
＜市川右團次という名前で→
ドラマにバラエティに→
大ブレイクを果たしたのであった。＞
ええ～ 海老蔵さんとの
出会いでございますけど。
これは 師匠の代役を
って事ですか？
あの～ 師匠のかたちで。
僕が最初に憧れた…
おっしゃったんですね。 でも→
師匠は病気療養してはったんで。
「この人 やってますから」
僕の事ですけど。
「この人 やってるから
この人に習ってください」→
ていうふうに
おっしゃったんですよ。
僕も まだ 習てる最中やし→
まだ どないして教えてええのかわかれへんし市川宗家に。
宗家やから
それが いちばんトップでしょ？
そうです。
完全に 絶対。
もう 團十郎が いちばんの→
番長なんでしょ？ 歌舞伎の。
やっぱ 歌舞伎の歴史自体を
ひもといたら もう市川家っていうのが。
（方正）う～ん。
（あいはら）格式が。
市川宗家に教えるっていう
プレッシャーもある。
あるし こんなん
僕が教えてええねやろかないう感じでしたよ。
俺 だから 多分
観た事ありますもん。海老蔵さんの「千本桜」。
狐になる。
そうですそうです。
手 こんな…。
こんなしてはった。いわゆる狐の手ですわ。
こうやって。 で こう 鼻で…。
におい嗅いだりとか所作があるんですけど。
海老蔵さんの家って
荒事っていって→
こういう勇ましい。
そうですよね。
勇ましいのやってはるんで→
これは初めてやったんでしょうね。
僕が
こう 何か呼んだりとか→
こんな事したりとかしてたら…。
（海老蔵のマネで）「それ何やってんですか？」って言われて。
（笑い）
「それ何やってるんですか」。
「その」…
（笑い）
「右近さん これ何ですか？→
何か 面白いな」。
（方正）「これは
ないんですか？」。
まあ
その芝居がケレンという演出で。
宙乗りがあったり早替りがあったり。
そうそうそう。何かね 早替りというか→
こっちに はけたのに
こっちに出てきたり。そうです。
何か いきなり 面白く→
いろんなとこから出てきたりするっていう事でしょ？
海老蔵さんが…