2018/09/26(水) 15:50〜17:53 ten.【若一調査隊!秋の原風景!日本の棚田百選「長谷の棚田」大調査】[字]


年前から変わってないんですもん
ね。
>>ほとんど地形的にも、この棚
田の構造は、基本的には昔のまま
だと思います。
>>ではここからはドローンで撮
影した美しい棚田の映像をご覧く
ださい。
>>きれいなぁ。
>>うわっ、
すごい。
>>しかし、
なぜ山あいの集落に、
このように広大な棚田が造られた
のでしょうか。
長谷の棚田農家、
畠さんに伺うと。
>>下の谷間の通称は、金の谷と
書いて、
金谷。
法務局行ったら、金井何番地なんです。
金の井戸の井ということもあって、
当時のお金が湧いた。室町時代に、100年間ほど、
ここで銅を掘り上げた、採銅所が
あったと。
>>長谷地区では、室町時代に、
金井銅山という全国でも有数の鉱山が見つかり、そこには、
さまざまな職人が集まりました。
>>地元はその方々の衣食住からすべてを面倒見なさいということ
で、急きょ、食料を確保するのに、


お山からの水源、
水があったから、うまく築き上げ
ていった。
>>おもしろい話ですね。
>>すごーい。
そうして秀吉の時代までのおよそ
90年間で、長谷の棚田は、
およそ4倍の規模にまで発展した
といわれています。
また棚田には、山からの湧き水を
田んぼに張るために作られた、
特異な構造の水路があるんです。
休耕田で、
特別に見せていただきました。
>>口開いてるでしょ。
あの上にもあるんですよ。
>>本来だったら、
この平らな所に稲が植わってるっ

ていうことですよね。
>>これすごい構造ですね。
うわっ、思ってたより規模がしっ
かりしてますね。
こういうことですか。
>>石を組み上げてね。
>>ガマと呼ばれる水路。
石で作られたガマが、田んぼの下
には張り巡らされていて、
水の流れをせき止め、田んぼに水
がたまると、
さらに下の水路に水を送っていく

という構造です。
>>この治水の技術が開発された
のって、
もう500年も前なんですか?
>>そう、そう。
>>そのまま?
>>このまま歴史的な農業土木遺産です。
>>しかし今、この貴重な農業遺
産である棚田が、
消滅の危機に瀕しているんです。
大きな原因は後継者不足。
休耕田になった田んぼは荒れ果て、
地盤が弱ったり、
イノシシやシカの住みかになった
りすることも。
>>先祖がこれだけ築いた所だか
ら、
なんとかして守っていってほしい
なと思うんですよ。
ところが、
費用対効果というかね、懸命に尽くしても、
そこからいうものが同じお米作り
するんやったら、
平野部で大きな重機でばーっと収
量多くしたほうが収益になります
からね。
>>棚田で生産されたお米は、
普通の平地で作ったお米の3倍ぐ
らいで、
ブランド米で売り出せるとか、そ

ういう構造があればいいんですけ
ど。
>>そういうシステムというか、
そういうあれがね、皆さん、認め
てもらえるんやったら、
また頑張ろうかという人も出てく
るんでしょうけどね。
>>最後に、
棚田でことし取れたばかりの新米を頂きました。
>>これを作っていただきました。