2018/09/28(金) 16:47〜17:53 ten.【最強の魔法瓶が宇宙へ“日本の宇宙開発”の大きな一歩となるか?】[字]


>>あと停電対策もしておいてください。
>>では続いて、関西から宇宙へ。
>>今週、
JAXA・宇宙航空研究開発機構
の無人輸送機が打ち上げに成功し
ました。
日本の宇宙開発にとって、
悲願のプロジェクト。
その命運を握っているのは、
大阪の老舗メーカーの技術でした。



>>今、
リフトオフしました。
大きな光が暗闇の中を上っていきます。
>>宇宙を目指して飛び立った、
日本の無人輸送機こうのとり7号
機は、きのう、
国際宇宙ステーションに無事到着しました。
今回の打ち上げでJAXAは、
日本で初めてのあるプロジェクトに挑戦しています。
>>今回は小型回収カプセルを搭
載することによって、燃え尽きず
に、
地球の表面に降りてくるという試みを行います。
>>その計画を支えている企業が。
>>突入時の高温環境から機体と内部の危機を守ると。
容器の話に関しては、タイガー魔
法瓶さんが。
>>トラのマークで知られ、19
23年創業の老舗メーカー、
タイガー魔法瓶です。
本社は大阪・門真市。
魔法瓶の技術を生かして、長年、
保温性能に優れたステンレスの水筒や炊飯器などを手がけてきまし
た。
>>ここはステンレス魔法瓶の真空を作る機械で。
>>JAXAから容器の開発を依
頼され、
チームでリーダーを務めた中井さ
ん。
当初は、半信半疑でした。

>>JAXAさんと仕事すると思ってました?
>>全然、夢にも。
JAXAさんのじゃの字すら、
考えてなかったですね。
>>開発メンバーの一人も、
課せられた任務を聞いて、
がく然としました。>>言われてるやつの資料を見せ
ていただくと、4日間保温、それ
から、
衝撃時、
40Gかかります。もうこの2つだけ見たときに、は
あ?
うちがやるんですか?
っていうそんな印象でしたね。
>>身近な日用品が宇宙に。一体どういうことなんでしょうか。
そもそも、こうのとりは、
世界各国の宇宙飛行士が実験などを行っている、
国際宇宙ステーションに物資を届
けるための無人輸送機。
2009年から過去6回にわたり、
その使命を果たしてきました。
そして今回、
新たに加わったミッションが、
宇宙で行われた実験サンプルの回
収です。
>>宇宙で作られたたんぱく質の
結晶は、
筋ジストロフィーやアルツハイマ
ー、
大腸がんなどの治療に向けた研究

に役立っています。
>>計画ではまず、
こうのとり7号機に容器を搭載し、
ロケットを打ち上げ、
国際宇宙ステーションに到着したあと、
宇宙空間での実験で作られたたん
ぱく質の結晶を、この容器の中に
入れます。
そして容器を小型カプセルで保護したうえで、
宇宙ステーションを離れ、
最終的には地球の海に着水させるというプロジェクトです。
>>これが小型回収カプセルの5
分の1スケールの模型です。
中にパラシュートや浮き袋が入っ
てるんですけれども、
これがたんぱく質の結晶が入った、
4度に保たないといけない実験サンプルの模型を現してるんですけ
れども、これをこの容器の中に入
れまして。
>>保冷した状態で持ち帰る必要
があるたんぱく質の結晶。
これまでは、
海外の有人宇宙船などに回収を依頼していて、
自国の力だけで持ち帰ることは、
JAXAにとって長年の悲願でし
た。
ほかのメーカーには、
難易度が高いことなどを理由に断
られていたJAXAが、
頼みの綱として容器の開発を依頼