2018/10/05(金) 09:50〜11:15 よ〜いドン![字]【国宝写真の美しさ競う父娘の仁義なき戦▽きりたんす若き伝統工芸士】


か。
◆何これ?
◆これですか。
これを内側に?
◆それで引き出し…。
◆うわあ~!
ほんまやー!◆これ、
金具とか、すごいですねえ!
このスイッチも木でできているんですよね!?
◆そうなんですよ。
とんでもないすり合わせぐあいやな。
◆なるほど!
◆これが伝統の忍び鍵です。
◆だからあれですね、
服を収納するだけではなくて、
金庫兼ですね。
◆そんな桐たんすは、どのようにしてできるのか。
製造現場にお邪魔しました。
◆心臓部分ちゃいますの?
◆そうですね。


◆何かいい雰囲気ですね。
◆今、ちょうど
修理中のたんす、
古いたんすを直したりするので。
◆こんな感じなんですね。◆このたんです、おもしろいです
わ。

引き出しね、見てもうたら、
引き出しのここ、これ何やと思い
ます?
ハーモニカなんですよ。
◆うそやん!?
ハーモニカ。
◆鳴るんですか?◆昔、
引き出しを入れたら、
フ~ァンって鳴るたんすが。
◆桐のたんすって、職人わざでき
っちりとした引き出しをつくるか
ら、くうっと入っていくときに、
空気が中で動くんですよ。
◆めちゃくちゃ密封されている証
拠ということですよね?
◆そうですね。
ハーモニカのたんすも、泥棒が来
たときに引っ張ったり、押したり
すると鳴るから、泥棒よけという。
◆ある種、防犯ブザー的な役割。
◆まさにそうです。昔で言う防犯ブザー。
◆砂利道と一緒や、家の。
◆そのとおりです。
◆防犯ブザーでたとえたから、

ええねん。
防犯ブザーより
劣化した例えいらん。
◆そんな数ある伝統技法の中でも、
組手の加工を見せてもらいました。
◆うわあ、これ、寸分の…。
◆こういう作業、
俺、絶対無理やわ…。
◆ずれたら終わりですもんね。
◆いきなり行くんですね!
◆これずれやすいで~。
俺、こここそ機械かなと思ったわ。
◆で、入れるんですよ。
で、ここも…。
ここからここまで
1発目。
実はここを…。
◆怖え~。
◆こんな作業しているんですか。
◆桐たんすのおもしろいのが…。
◆何をしているんですか。
◆潰す。
◆角を潰して、ほんで、組んでいくんですね。
◆びちびちやん、もう。
◆あとは…。
◆そして、ハンマーで潰した部分

ぬれタオルとアイロンで膨張させ、
修復。これにより、水を入れても
一切漏れのない

密閉した組み手ができ上がるのです。
◆何これ。
何にも動けへんわ…。すごいな、
日本人のこの技術。
家、建つわ、
そら…。
◆そして、仕上げと
なる塗装ですが、こんな伝統技法
も。
◆この距離で大丈夫なんですか。
◆1回、やってみます?
まあ、大丈夫かなと。
◆すご~い、
一気に焼くんですね。
大分焼いてるよ。
◆結構、黒く行きますね。
◆ほんまに燃えにくいんですね。
◆ほんまやな。
◆こんな感じで焼いています。
◆これから冷やしていくんですね。