2018/10/05(金) 09:50〜11:15 よ〜いドン![字]【国宝写真の美しさ競う父娘の仁義なき戦▽きりたんす若き伝統工芸士】


◆はい。◆焼くとどういう効果があるんで
すか。
◆焼くと着色するんで、汚れが目立ちにくいと。
◆この焼桐という技法により、
薬品を使わずに塗装ができ、さらに防火性も高め、
燃えにくくするのです。
そんな伝統技術を
後世に伝えたいと、昨年オープン
したのが、
こちらのショールーム。


◆うわあ~。
◆これ実は、自分でつくったんで
す。
こんなパネルとか。
ステンドガラスが好きなんで。
◆あっ、すごいですね、何かこの
グラス。
ぐい飲み。
◆これも桐ですか?
◆そうです。
持っていただいたら…。
例えば、これとか持っていただい
たら。
紙コップよりも軽いんちゃう?
◆うわっ、軽っ!◆実はこれ、
より多くの人に桐を身近に感じて
もらおうと、
東さんが開発した桐のビールグラ

スと
ロックグラス。
飲み口の薄さは、
わずか1ミリ。
その卓越した技術により、
東さんにしかつくることができな
い一品だそう。
◆これ、よかったら寝かして置い
てもらってもいいですか。
◆寝かせていいんですか。
◆寝かせて?
◆えっ、どういう…。

起き上がり小法師みたいになってますやん!
◆削りのかげんでおき上がるよう
にして。
◆絶妙なバランスで削っていると
いうことですか。
すごいなあ。
すごいな。
◆それは無理やろ。
それ、立ったら、
逆に怖いわ。
◆そやな。
◆今年の1月なんですけれども、
トヨタ自動車さんのLEXUSというブランド、
プロジェクトで、
47都道府県の匠を集めて
グランプリを決めるというやつで、僕このビアグラスでグランプリ。
◆出ました!◆すごい、すごい!
1位?
◆1位です。
◆泡が…。
細かいなあ!
◆いただきます。
◆どんな感じになってるか。
うまい…。
めっちゃずっと残ってます。
すごい!
おいしい、口当たりが。
◆これ、保温とか、どうなんです
か。
◆下に厚みを持たせて木を残して

いるので、
冷たいのを入れてても、
この辺は若干結露しても、
この辺は全然大丈夫であったり、
熱湯のお茶を入れても、
普通に持っていただいても、
陶器やったらあっってなるんですけれども、
桐の木、これだけ薄いのに、
全然、いけます。
◆熱いのもいけるんですか。
◆大丈夫です。
◆こういうので、
また日本の伝統文化に触れていただいて、
桐たんすのよさを振り返っていた
だけると助かるなということです
よね。
◆そうですね。
まさにそのとおりです。
◆あっぱれやね。
◆これが“救いの1杯”になるか
もしれないよね。
伝統芸能のね。
◆それも伝統芸能やど。
わかってるか。
うまいこと言うのも。
◆おまえのせいで、
俺の努力が泡と消えそうや。
◆それも伝統芸能やで。
◆いっぱいいっぱいやな、おまえ
も。