2018/10/06(土) 21:00〜21:50 NHKスペシャル マネー・ワールド〜資本主義の未来〜第1集「お金が消える!?」[字]


非合法な経済活動全体を指します。
そこに 表の経済を活性化するために

増やし続けてきた現金が→
流れ込んでいるというのです。
その象徴のような事件が→
メキシコで起きました。
覚醒剤の密売人の豪邸で→
驚くべき量の現金が
押収されたのです。
スーツケースから出てきたのは
大量の100ドル札の束。
日本円で 220億円以上に上ります。
アメリカの…
ドイツの国家予算を
上回る額に達しています。
更に お金を増やし過ぎることで
もう一つ 重大な問題が→
世界で相次ぐようになりました。
お金の信用が低下し 逆に経済を→
破綻へと追い込む現象です。


その危機にひんしているのが 南米…
資金が断ち切られ
建設が止まった高層ビルが スラム化。
貧困率は 87%に達し
餓死者まで出始めているといいます。
治安が急速に悪化し
殺人などの凶悪犯罪の発生数は→
世界で最も高い国の一つになりました。
原因は国が発行する法定通貨 ボリバルの急落。
物価が高騰し
年間100万%に達すると見られる→
ハイパーインフレーションに
陥っています。
購入するには
山積みの紙幣が必要となる 異常事態に。
なぜ こんなことになったのか?
世界有数の埋蔵量を誇る原油が国の収入を支えていたベネズエラ。
しかし 原油価格が下落。
アメリカの制裁もあり経済危機に陥りました。
問題は ここから。
減った収入を補うためお金の量をどんどん増やしたのです。
お金の信用が失われ 価値が急落。
モノを買うには大量のお金が必要となったのです。
その結果 街では異様な光景が。
紙幣の印刷量が追いつかず国中で現金が不足。
人々が あちこちで大行列を作っています。
現金取り引きが崩壊し 始まったのが…
人々は 食料と食料を交換し
窮地をしのいでいます。
更に厳しい状況に追い込まれている人も。

カラカス郊外に住む ペレスさん一家です。
物々交換する食料はなくなり→
食べる分すら 底をつきかけています。
残っているのは 僅かな小麦粉。
それを水で薄め 油で揚げたものでしのいでいます。
家族7人で分けると 1人分は僅か。
末っ子は栄養失調だと診断されました。
いや このベネズエラの状況は
本当 深刻ですよね。
はい。
心配なのはベネズエラだけじゃなくて→
今 例えば トルコでも この10年で
最悪のインフレが起きていますし→
あとは アルゼンチンであったりとか
ブラジルであったり→
そういった新興国の通貨が
急激に下がっているということで→
新興国全体で そういった 通貨の信頼が
失われているっていう状況が→
ちょっと気になりますよね。
重要なのは この…
先進国では モノが多い割に
お金が今 なかなか足りない。
回んないで こういった
一部の新興国の場合は→
モノが足りないんだけど
お金は ジャンジャンある。
一歩間違えると 先進国でも→
さんざん ジャブジャブお金を増やしていってましたよね。
どっかに行き場所が…

ねえ 求めて 回り始めたらね。
その現金が 今 かなり地下の→
割と 犯罪のね組織の方に回ってるとか→
そういう話も
さっき ありましたけども…。
現金の場合は 匿名性というのは
ものすごい強い性質で→
まあ だから あれですね
例えば 卑近な例ですけど→
何か アダルトグッズ
買ったりする時とかに→
ちょっと カードで買うと
記録 残っちゃうからという→
やっぱ 匿名性を欲しいなっていう…。
やっぱり。
一般論です。 そういったことと
匿名性があるがゆえに…
さっき 個人のため込みとか
いわゆる 企業の内部留保ってやつね。
ああいうのが