2018/10/06(土) 21:00〜21:50 NHKスペシャル マネー・ワールド〜資本主義の未来〜第1集「お金が消える!?」[字]
すごいことになっちゃって→
それで また お金が回らないって話も
ありましたけども→
何で 使わないんですか?
将来不安から使えないって方も→
特に 日本の標準的な家庭の方の場合は
多いと思います。
やっぱりね 企業側の理屈としては→
有望な投資プロジェクトがないってことに尽きるんだと思うんですよね。
だったら 賃上げしたり→
株主に 配当で返せばいいんじゃないかって気はするんですけれども→
でも やっぱり 不測の事態に備えて
ため込みたいっていうのはあるんで→
難しいところではあるんですけどね。
どうすればいいんですかね?
ある試みによって 経済が
活性化したという国があります。
スウェーデンです。
その試みとは現金を使うのをやめること。
多くの店で 現金お断りとなり→
流通量の割合は1.3%まで激減しています。
代わって広がるのが スマホ決済。
Swishと呼ばれるアプリで暮らしが成り立っています。
レストランでの食事。
街での買い物。
路上パフォーマンスの おひねりも。
更に 教会の寄付までスマホで支払います。
経済が 以前より活性化。
GDPは 5年で24%増加しています。
一体 なぜなのか。
スウェーデンのキャッシュレス研究の第一人者…
現金をやめれば モノを買う
心理的なハードルが下がり→
より手軽に支払うようになると
分析しています。
更に お金を使うハードルを→
極限まで下げようという技術も登場しています。
手に 大きな注射器を刺し
何かを埋め込む人たち。
うぅ~っ…。
長さ12mmの…
人体に悪影響はないといいます。
スマホを出して アプリを開かなくても手をかざすだけで支払いが可能。
取り引きのスピードが スマホより
50%近く向上するといいます。
こうしたキャッシュレス化は
犯罪にも有効だとか。
現金がデータに代われば
盗むのは難しくなり→
銀行強盗も激減しています。
ドイツでも 個人や企業に→
お金を
どんどん使ってもらうための→
斬新なアイデアが
注目を集めています。
それは かつて提唱された
ある経済理論がヒントになっています。
およそ90年前 世界恐慌の影響で
不況に陥っていた時代。
人々は お金を使わなくなり→
経済が停滞する悪循環が起きていました。
こうした状況の打開策として→
経済学者 シルビオ・ゲゼルが提唱していたのが→
スタンプ紙幣でした。
このアイデア なんと お金に使用期限をつけるというものです。
期限が来ると 国など 発行者から→
新たにスタンプを買って貼らなければ→
そのお金は無効になってしまいます。
人々は お金をためていても損をするので→
期限が来るまでに
積極的に使おうとするというのです。
当時 手続きの煩雑さなどから→
世界に普及することはなかったこのアイデア。
今 最新のテクノロジーで
よみがえろうとしています。
ドイツ南部のトラウンシュタイン。
買い物で使われるのが地域通貨 キームガウアーのカード。
4,000人が利用しています。
利用者は ユーロと1対1で両替し→
専用の口座に データとして入金。
使わなければ 年間で6%→
自動的に お金が目減りしていきます。
でも なぜ利用者は目減りするようなお金を→
わざわざ使うのか。
実は 両替した額の3%が加算され→
利用者は その全額を→
好きな団体や施設に寄付することができます。
そのため 社会貢献につながると→
賛同する人が増えています。
受け取った店や企業も
期限までに使おうとするので→
結果として
お金の循環が広がっているのです。
♪♪~(パイプオルガン)
キームガウアーの寄付が集まった教会です。
パイプオルガンが故障していましたが→
新たなオルガンを購入することができました。
地元のサッカークラブは
集まった寄付金で→
子ども用のユニフォームやボールを