正解ね。いい調子だ。→
放して。
（ミルズ）失敗。ん～…。
ご褒美はありません。
テストは全部で５回。
よし！
４回 成功しました。
上出来ね。
ここまでは すでに教えた事です。
次は未知の数字である
６と３でテストしましょう。
ピクシーは学習した事を生かして→
大きい数字を認識する事ができるでしょうか。
放して。
正解です。
いい調子。
そして ３度目は…。
残念。
（ミルズ）駄目か。まだ分からないわよ。
しかし 間もなくピクシーは→
人間のいう事を聞かなくなってしまいました。
ネコを訓練するのは
イヌよりも難しいようです。
イヌは常に人間を意識し
積極的に関わろうとしますが→
ネコは 自分で主導権をとり
気ままに振る舞います。
ここまでの結果からは→
ピクシーには数を識別する能力があるようにも見えます。
ネコは
数を数えられるのでしょうか？
ネコは 産んだ子供を
置き去りにしないよう→
数を数えているという
説がありました。→
でも現在では数えるのではなく
子供を１匹ずつ→
個別に認識しているのだ
という事が分かっています。
においや鳴き声で
把握するんですね。
ええ つまりネコの場合
数の概念があるとしても→
数を数える必要性は
あまり ないのかもしれません。
ネコの頭の中を理解するには→
祖先であるヤマネコを知る必要があります。
こちらは 一見すると
ありふれた模様のネコですが→
実は アラビアヤマネコです。
パワフルで好戦的で優れたハンターです。
ヤマネコとイエネコのＤＮＡ分析の結果→
全てのイエネコは→
ヤマネコの子孫である事が
分かっています。
ヤマネコの強じんな力が 子孫である
イエネコにも宿っているのです。
ヤマネコは 一匹で数キロ四方もの
広い縄張りを持っています。
仲間に近づくのは繁殖期だけ。
子供はメスが一人で育てます。
優秀なハンターで
狩りは夜間に行います。
狙った獲物に そっと忍び寄り→
できるかぎり距離を詰めてから突然 襲いかかるんです。
狩りが好きなのはイエネコも同じです。
つまり 現代のネコは野生の祖先から→
それほど
遠い存在ではないという事です。
イヌとネコ
どちらも それぞれの祖先から→
生き残りに必要な知恵を
受け継いできた事が分かりました。
更に 人間とともに暮らすすべを→
身につけている事も共通のようです。
では 次の比較に進みましょう。
これから比べるのはずばり 脳です。
お会いできて光栄です。
よろしく。→
こちらにあるのが
ネコの脳の模型です。→
平均的なネコの脳の容量は→
２５ｃｃほどと考えられています。→
イヌの脳は
ネコよりも大きめです。→
これは中型犬の脳の模型ですが→
平均で 容量は およそ６４ｃｃと考えられています。→
イヌの方が だいぶ大きいですね。
でも大きさだけで頭の良さは決まりませんよね？
（ホワイト）ええ 容量が必ずしも→
知能の指標になるわけではありません。
そこでＥＱと呼ばれる
脳化指数を使います。
ＥＱは 体重に対する
脳の大きさの比率を表す指標です。
イヌのＥＱはネコを１とした場合
およそ１．２です。→
つまり ＥＱで比べると→
イヌの脳はネコの脳よりも→
２０％ほど