夜でも目が より良く見えます。
ネコは夜行性のハンターです。
夜に狩りをするには→
暗い場所で
物を見る能力が欠かせません。
暗闇での視覚対決は
ネコに軍配が上がりました。
更に ネコの目は→
素早く動くものを追う事もできるんです。
こちらを ご覧下さい。
ボールが入ってるのは どれかな?
正解。
次は4つ。
人には 容易に
見分けられない動きでも…。
このとおり。
イヌもネコも それぞれの見え方に利点はあるけど→
視覚は明らかにネコの勝ちよね。
ああ 認めよう。
僅かな差だろうけどネコの勝ちさ。
でも誰もが圧倒的にイヌの勝ちだと知っている感覚がある。
嗅覚だ。
イヌの中には驚異的な嗅覚を生かし→
捜索犬として
活躍するものがいます。
やあ スティーヴ。 今日は よろしく。
こちらこそ。
これが ボリスですね。
どんなイヌなんですか?
(スティーヴ)山岳救助の捜索犬です。
鼻は?抜群です。
ボリスに
ある挑戦をしてもらいます。
私が 街を歩き回って
1.5キロほど離れます。
その跡をたどり
私を 見つけ出してもらうんです。
手がかりは昨日 着ていたTシャツと
汚い枕カバー。
私の においが
たっぷり しみついています。
何千種類もの においが混ざり合う
都会の雑踏。
その中で ボリスは一体どうやって
たった一人の においだけを→
嗅ぎ分ける事が
できるのでしょうか。
見て下さい。
この周りには少なくとも300人の人間がいます。
ボリスが ここに着くまでには→
もっと大勢の人に出くわすでしょう。
更にボリスに ちょっとした
意地悪を仕掛ける事にしました。
名案が浮かびました。
引っかけ作戦を行います。
一旦 横道に入り また戻ります。
はは~ん これで分からないぞ。
においを洗い流します。
♪♪~
そして わざと市場の中へ。
強烈な においが押し寄せ嗅覚を刺激します。
この においの渦の中で
混乱しないわけがありません。
ありとあらゆる
食べ物の においがします。
極め付きは これ。
建物を ぐるっと回って今いる場所に戻ります。
ここまでやれば→
さすがのボリスもお手上げですよね。
(スティーヴ)では彼のTシャツの においを
ボリスに嗅がせます。→
よし 捜索開始。
GPSをつけたボリスの行動を→
1.5キロほど離れた
コーヒーショップで観察します。
これが先ほど たどったルートです。
正しい方向へ行きましたね。
しかも
かなり速いペースだ。
(スティーヴ)見つけるんだ。
興味深い事に 私が歩いたのとは→
反対側を進んでいます。
そろそろ左に曲がる所ですが…。
正解。
(スティーヴ)いいぞ。
引っかけ作戦の場所に来ました。
横道に入って 戻った所です。
作戦失敗。
まっすぐ道を横切りました。
(スティーヴ)その調子だ。
次は 私が水で足跡の においを→
洗い流した場所です。
効果なし。
ベンチに上がった場所は…?
(スティーヴ)よし 行け。
ベンチを見もしません。
待ちなさい。
もう一度 嗅いでいます。
(スティーヴ)よ~し 行け。
すごいですね。