2018/10/08(月) 15:50〜17:53 ten.【生き別れた母に会いたい…女性スタッフだけの便利屋さんノゾキミ】


実験。
向き合っていたのは、
大阪市内に住む大学2年生の池田佳祐さんと、
池田さんが高校時代、
理科の担任だった中塩秀樹先生。
2人は雷が作物にどのような影響
を及ぼすのか試しているのです。
>>宮沢賢治の雷の授業の中に、
雷が鳴ると豊作になるという昔からの言い伝えがあるというふうに
書かれていて、


それが本当に起こるのかどうかちょっと疑問に思って。
>>宮沢賢治が農学校で教べんを
とっていたとき、
雷と農作物の関係を授業でよく話
していたといわれていますが、
科学的に実証されているわけでは
ありません。
池田さんは高校2年のとき、
中塩先生に実験でその疑問を解きたいと相談を持ちかけました。
中塩先生も、
古来から雷に関する言い伝えに興味を抱いていました。
>>横綱の、お相撲さんが、
土俵入りのときに、
白いのをたらしてる、これが雷、
そしてわらが雲だと。
豊作を祈願して、
お相撲を取ったりしたわけですね。
それはやっぱり雷が豊作に関係あ
ると。
>>中塩先生が考える雷と豊作の
関係を分かりやすく説明すると、
農作物にまく肥料には、
窒素が多く含まれています。
それは窒素が作物の生長を促すか
らです。
その窒素は空気中に80%近く存
在しています。
雷が鳴り、放電されると、窒素は
酸素と結合して、
雨とともに土壌にしみこみ、


作物の成長を早めているのではと考えているのです。
それを科学的に確かめるため、2
人は当時、
科学室にあった旧式の放電装置を
使って実験。
素材に選んだのは、
成長が早いカイワレ大根でした。
>>茎とか葉っぱに放電を当てた
ら、しおれてしまったりとか、
茎が焼き切れてしまったり、
失敗の繰り返しで、研究を行っていました。
>>そしてたどりついたのが、種
でした。
種に放電を繰り返し、
ある程度の成果は出たのですが、
池田さんには大学受験などがあり、
実験はいったん中止せざるをえませんでした。
高校卒業後も2人は情報交換し合
うなど、交流を続けてきました。
中塩先生は高校を定年退職し、
現在は山口県で塾を運営していました。
>>何日かたつと芽が出ます。
その芽の様子を見ましょう。>>はい。
>>池田さんは今回、夏休みを利
用して、先生のもとを訪れ、
再び実験することにしたのです。
放電装置も購入。以前、
実験したものより高度な性能を持
っています。
>>この針の先から電子がプラス

極側に飛び出るんですね。
いわば自然界でいうと稲妻といい
ますか、
小さな雷を発生しているというこ
とですね。
>>これでカイワレの成長にどれ
くらいの差が出るか。
池田さんの期待は高まります。
まずは5分間、水に放電して、
雷が発生するときの自然界と同じ
状況を作り、
空気中の窒素酸化物を水に溶け込
ませます。
>>電子がたたき込むんですよね、
水の中へ。
>>この作業を行わない普通の水
と比べると、
水の中に窒素酸化物が2倍も溶け
込んでいることが分かったのです。
窒素酸化物を多く含んだ放電水に、
次はカイワレの種を入れ、そこにまた放電します。
>>実験を高校時代のときに行っ
ていたときに、
10秒間隔に放電を与えないもの
から順番に並べていったときに、
50秒あたりがやはりピークで、
今回は50秒で行っています。
>>池田さんはその種を大阪の自
宅に持ち帰って、
放電した種と何もしなかった種の