二本柱で乗り切っているそう。
去年から社長を務めている
富谷さんですが、
もともとは
お母様が57年前に立ちあげた会社で、富谷さんは、
23歳のころから
家業を手伝うようになりました。
◆俺を使ってくれへんかと。
◆息子さんのほうから言って、
あかんと。
◆何で、また。
◆甘えが生じるからとか、そうい
う事でしょうね。
◆あかん言われて、それで?
◆ほんで、
仕事やめたから、次のステップね、仕事やめてきたから
雇ってくれと。
◆で、お母様は?
◆何も今してないんかと。
ほな、うちで働きと。
◆でも、
そこに息子さんが入ったことによ
って例えば、阪神の刺しゅうであ
ったりとか、新たなことが。
◆これは、
阪神の刺しゅうを見つけたんも
うちのおふくろなんです。
◆いかついですね、お母さん。
五十数年やっている人が。
◆突然始めたんですよ。
◆すごい。
◆お客さんが、
阪神のユニホームに刺しゅうしてほしいって
来たんですよ。
その仕事をして、また間あかずに
阪神のお客さんが入ってきたんで
すよ。
また間あかずに入ってきて、
3人連続で入ってきたんです。
これは仕事になるんじゃないかと。◆なるほど。
一番最初につくったやつ言うたら、どんな感じなんですか。
◆一番最初のユニホームは
桧山さんの注文でした。
◆桧山さん、
一番好きでした。僕、草野球やってるときも
24にしてましたから。
桧山さん、めっちゃ好きです。◆生粋の。
◆桧山さんの?
◆ユニホームなんです。
不死鳥のユニホームで。
◆そのユニホームのレプリカが
会社に残っているそうなので、
見せていただきます。
◆これ。
濱中さん。
さっき桧山さん
言うてませんでした?
一番最初、桧山さんって。
◆濱中さんって言いませんでしたっけ?
◆桧山さんって言うてましたよ。
めちゃくちゃ言うてましたよ。
桧山さんって。
これが一発目?
◆これが一発目ですね。
なるほど。
サイン、これは?
◆濱中選手がやめたときに会があ
って、
会長が呼ばれたときに
これ、持っていったんですよ。
濱中さんにその話をして、
それ欲しいって言われたんですけ
ど、
あかんってサイン入れて持って帰
ってきたんです。
◆会長はお母さん?
◆渋い。あかんと。
この中で
一番高いというのはどんな感じですか。
◆一番高いのは…。
◆これですね。
手でね、いっぱい重ねて。
◆ほんまや。
これ、すごいわ。
◆これは会長が元気なときに。
◆会長?
すごいな。
何かわからんけど、
何か会長のイメージが
ほぼ、これに見えてきました。
◆こんな感じです。◆こんな感じですか、会長。
かなりパワフルな。
◆かなりパワフルですね。
どんな感じなんですか。
なかなか反りが合わないというか。
◆反りが合わん?
◆僕がこれをしたい。
そうすると、あの人がこれをした
いと。
逆ですよね。