っていうから来たわけ?
いや そんなことないです。
何なの?
何 随分 漠然としてるよね
それではね。
仕事をする まあ 対極の…
対象として→
私が興味を持つ話もしてるけど→
大体 反応で分かるんだけど。
実に律儀な反応が返ってくるから
弾んでいかないんだよね 話が。
どうするか どうするかね。
<私は 自分自身の胸の内を必死に伝えました>
すいませんね 何か…。
えっ?
甘え話みたいで恐縮なんですけど。
やっぱり こういうふうに→
こうやって撮ったやつ
後で見るじゃないですか。
僕が。 はぐらかすっていうか
笑って ごまかすっていうか。
多分 そうやって自分は
まあ 多分 そういう→
子どもの頃から そういう生き方
やっぱり してきてるんで 何か…
だから そういうこと
僕は結構 突きつけられてて…
は~…。
やっぱり こう…
あれを とったら どうなのかね。
やっぱり 何か あの…
日常の。
でも…
やっぱり 希林さん…。
でも 私もさあ…
こうやって…
(ノック)は~い。失礼します。やりますか?
はい。
はい。
ねえ。
ですよね。は~い。
さあ 行こう。
また 体が固まっちゃった。
ちょっとたつと
すぐ固まっちゃう。
あ~…。
全部 置いていっちゃう。
何にも入ってないから。
<希林さんに対して→
私は 自分をさらけ出すことしか
できませんでした>
(樹木)どうだろ?
逆だと どうなんですか?こっちでもいいです。
<1月15日。 「万引き家族」の
撮影最終日を迎えました。→
この日は
希林さんの75歳の誕生日。→
その日に演じるのは→
突然 死を迎え床の下に埋められる場面です>
ないしょだぞ。
ん?
ばあちゃんは
最初から いなかった。
私の場合は 満で74歳で
今日が75歳だから。
<撮影が終了したあと
私は 楽屋に呼ばれ→
話したいことがあるから
カメラを回すように言われました>
≪オーライ オーライ オーライ。
一番最初は「モリカズのいる場所」。
これが 7月の暑い中で→
あなたが 転勤になったばっかりだったから→
あなたを拾って…。 道が遠いから
横浜まで… じゃない→
葉山まで行ったの。
ほいで帰りは あなたを落として→
新しく住んだマンションまで→
落として帰っていくっていう生活だったけど→
今 考えると…→
しんどかったんだろうなと思うよね。
あれで だいぶ
エネルギーを消耗したわね。
一人になって
考えるってことがないから。
うちでは
台本を開く暇がないから。
気持ちに余裕がないから。
だから出来が悪いのは みんなあなたのせいということで。
どういうのが面白いのかね。
もう みんな 私は好きですけどね。
3本続けて やったのは。
それぞれの監督もそれぞれの主演者も→
とてもよかったですね。
終わり。 とりあえず終わり。
<それから2か月後。→
連絡の途絶えていた希林さんから久しぶりに電話がありました。→
新聞社の取材に
同席してほしいというのです>
木寺さん そのソースのさ