端っこ もうちょっとくれる?
それ ソースの残り。
入ってないですよ。全く入ってない?
全く入ってない。
<なぜ この場に呼ばれたのか見当もつかないまま→
時間は 過ぎていきました>
コーヒー出してあげて。はい ありがとうございます。
3つね。
それで 実は その…何で 今日 NHKの方に→
ここへ来て頂いたか
っていうとですね→
本当は 密着だから
スタッフも来るんですけども→
私が そんなに大勢…→
この仕事場とか あるいは別のところに 大勢いたら→
もう それだけで
くたびれちゃうから→
自分一人で来てくれって
言ったもんだから→
かわいそうに 重たいもの持って
来るんですけど→
ただ 随分…
7月から撮ってんですけど→
何にもね これといった
目玉商品がないわけですよ。
それで もう この辺で
肝を決めてくれないと→
作品としては
出来上がんないんじゃないかと。
ただ お金は使ってないのね。
お金は使ってないからね。
それ 精算して なしっていう
話もあるからっていうね→
ここが もう
今日の正念場なんですよ。
木寺さんにとっても。
どういう目線でもって私をつかまえるのかっていうのを。
<新聞社のカメラマンが去ると→
希林さんが思いがけない話を切り出しました>
じゃあ 今からね
私が 今日の話を…。
これがね 私がね 今までに…。
がんになって…。
2016年っていうと 平成27年か。
その時の11月に撮ったPETっていうのが→
これなんですね。
これはね この黒いのはおしっこのところらしいんです。
そして 1年半ぐらい
行かなかったんです。→
PET撮りに。
要するに ピンポイント放射線っていうのをね→
当てに行かなかったんです。
そして2018年の3月5日に行ったらね→
これだけ全身に転移してるの。
はあ~… え~…。
ものすごい骨…。 骨転移。→
それで PETの先生が→
「この状態で どのぐらい
いけますかね?」って言ったら→
「今年いっぱいでしょう」
っていうことなんで。
ねえ これもう
これ PETの先生が見て→
いや こんなになってましたかと。
これは もう… そんでピンポイントの先生は→
もう ピンポイントでは
処置できないから→
あとは 抗がん剤か
要するに ホルモン剤とかって→
もし効けば 効果があれば
ということだけど→
私は そういうのやらないから→
変わらなく生きるわけですけどもそのように… なんですよ。
だから それで
今年いっぱいって言ったけど→
ピンポイントの先生は
早いかもしれない。
もっと 早いかもしれない。
延びるってことはなかなか難しいけど。
木寺さんに対して もう
1年間 こうやって 1年近く…。
(せきこみ)
密着っていう形で来たけど…。
何か こう… めぼしいものが→
見っかったような見っかんないようなで→
NHKのスペシャルになるかな…
っていうのだったけど→
「あっ これがあれば
少し肝が出来たか」と。
私は そういうふうにして
ものを考えるわけよ。
それに対して 木寺さんが→
どういうふうに思うのかっていうのも…。
…で 今日は まあね。
人の取材にこっちが取材入るなんてことは→
異例のことだけども→
ちょっと そういうのでもって聞いてみたいかなと思って。
<希林さん自身
初めて突きつけられた余命宣告。→
それを 番組の材料に使いなさいと