2018/10/23(火) 22:00〜22:54 ガイアの夜明け【どうする?ニッポンの電力】[字]
すると 装置全体を回す力が生まれ発電できるのです。
この装置の強みは
プロペラ風車のように暴走しないこと。
強風の中では
円筒の回転数を抑えます。
そして 弱い風では
逆に 円筒の回転数を上げる。
こうすることで
どんな風でも発電できるのです。
清水さん 計測 制御機器の大手…。
福島の原発事故が人生を変えました。
その清水さんが生み出したのが
マグナス効果を使う発電機でした。
台風も多く
普及が進まない 日本の風力発電。
清水さんは そこに
風穴を開けたいと言います。
清水さんの姿がありました。
こんにちは。
よろしくお願いします。
そこにあったのは3本の巨大な円筒。
設置まで あと2か月。
全国の工場で 部品製造が急ピッチで進められていました。
およそ10社の町工場連合で
2,000もの部品を作り上げます。
これを こうすればいい。
これが 要となる金属の板。
あぁ 合いますね 合いますね。
この棒を通す穴がピッタリ合わないと[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
全体が緩んで
強度が下がってしまいます。
この感じは いいですね。
町工場の高い技術力が台風発電を支えます。
ここが 実証実験の舞台。
設置する試作機は 出力 10キロワット。
設置には 1か月かかりました。
あとは 台風を待つばかり。
それから 2か月後。
(スタッフ)結構 すごいですね 風。
ようやく
その時がやってきました。
静岡に
大停電をもたらすことになる[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
あの台風24号。
台風シーズンも終わりかけ。失敗はできません。
台風が再接近する夜を前に 実験を
始めようとしていたときでした。
装置が
止まってしまうというのです。
更に…。
発電装置から鈍い音が…。
円筒のカバーが強風ではがれ
本体にぶつかっていたのです。
この日の夜 石垣島では
最大32mの風速を観測。
しかし ほとんど
実験になりませんでした。
翌朝 風車をチェックすると
他にも いくつか破損が。
その直後…。
南の海上に 台風25号が発生。
24号と同じ経路をたどるという
予報でした。
今度こそ 最後のチャンスですが…。
ぜんぜん回ってないのに出たよ。
壊れた円筒は 直しましたが[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
装置が止まってしまう原因はまだわかっていなかったのです。
ハァ… 大変だ。
台風が 目前にまで迫ったそのとき…。
原因は 意外なものでした。
世界初の台風発電に挑戦するチャレナジーの清水さん。
装置が なぜ止まるのか
原因がわかりません。
台風が 目前にまで迫っています。
そのとき…。
おかしいよな これな…。
おかしい おかしい。
おかしいよ。
1桁ずれてるもんな。
グレーの網掛けは[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
1分あたりの風車の回転数を示すデータ。
1か所 明らかに異常と思われる
数値が計測されていました。
これは 発電機の電圧を測るモニター。
正常であればきれいな波の形になりますが…。
ノイズが 発生していたのです。
これが 安全装置を作動させ風車を止めていました。
解決策が見えました。
暴風雨の中 急いで不具合を修正。
オッケー!
なんとか 台風のピークを迎えるまでに間に合いました。
そして[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
実験開始。
今度は うまくいくのか…。
ハハハハッ!
できた? ハハハッ。
台風のなかでも暴走することなく[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
回り続けていました。
出力を抑えたテストでしたが3000W余り 発電しました。
無事に 実験を終えた清水さん。