2018/10/24(水) 00:40〜01:40 NHKスペシャル 平成史 第1回▽大リーガーNOMO〜トルネード・日米の衝撃[字][再]


前田は見ていたという。
なぜ 全盛期の野茂は
任意引退書にサインして→
交渉に臨んでいたのか?

当時 野茂の代理人は→
大リーグ選手会の弁護士
ジーン・オーザに→
ある相談を持ちかけていた。
代理人が尋ねたのは日本の野球協約における→
任意引退に関して。


当時の野球協約に 任意引退した選手の「保有権」について→
記述がない事に
着目していたという。
野茂の代理人は オーザを介して→
日本野球機構に質問状も出していた。
今回 その回答文を入手した。
海外への移籍を想定していなかった→
当時の野球協約。
野茂はその盲点を事前に知った上で→
契約更改に臨んでいたと明かした。
確かに野茂には もう一つ壁があった。
アメリカとの間で結ばれた
日米間選手契約。
この契約では 日本選手が
大リーグと契約するためには→
日本球団と日本のコミッショナーの承認が
必要とされていたのだ。
日本野球機構が承認しなければ
任意引退が認められても→
日本に留め置かれる
可能性もあった。
しかし コミッショナーは
自ら判断を下さず→
全てを
近鉄一球団に委ねたという。
日本球界の将来も左右する判断を
任される事になった近鉄。
大リーグ挑戦が公になる2日前。
秘密交渉を行っていた事が分かった。
球団幹部と共に

秘密交渉に立ち会った人物が→
初めて取材に応じた。
秘密交渉に使われたメモ。
近鉄は ボーナス契約で→
野茂を引き止めようとしていた事も分かった。
1億円を超える年俸に
活躍次第で→
更に1億円近くが加算される
という破格の内容だった。
秘密交渉の冒頭。
幹部は 用意したボーナス契約を読み上げ→
近鉄に残留してほしいと
説得を試みた。
しかし 野茂は ただ黙って
頭を下げ続けていたという。
それまで あの~ う~ん…
本来の投球ができなくなっていたのだ。
富士山の麓に広がる 広大な森。
およそ1,200年前に流れた溶岩の大地。
土が少ない 過酷な森です。
しかし そこに生き物たちの営みが あふれます。
富士山が つくり出した
不思議の森。
その豊かな四季を見つめます。
富士山頂に雪が残る 4月。
樹海は 春本番を迎えます。
ニホンリスは 恋の季節。
メスを探し 駆け回ります。
ニホンジカが探すのは→
芽吹いたばかりの野草です。

(さえずり)
森に響く さえずり。
小さな体で縄張り宣言をしています。
(さえずり)
ミソサザイがついばむのは コケ。
ひとしきり集めると 洞窟へ。
留守の間に のぞいてみると…。
ありました。 ミソサザイの巣です。
コケや木の皮でしっかりと作られた巣。
樹海は 鳥にとって
子育てをしやすい場所です。
5月。 若葉が開き始めます。
カラマツも 鮮やかな緑をまといます。
芽吹きとともに咲いた花。
秋には 松ぼっくりになります。
春の日ざしを受け
新緑に覆われていく 樹海。
木々が 葉を広げるにつれ→
地面には 光が届かなくなります。
この時期を選んで 花を咲かせる
ランの仲間がいます。
植物の進化の中では
後から生まれた 新参者。
生存競争を生き抜くため→
あえて ほかの植物が少ない過酷な環境を選びました。
夜。
ランの近くに 姿を現す→
生き物がいます。
普通ヒメネズミは 木の上で暮らしますが→
樹海での住みかは 溶岩の穴。