2018/10/24(水) 00:40〜01:40 NHKスペシャル 平成史 第1回▽大リーガーNOMO〜トルネード・日米の衝撃[字][再]
同じ穴から 今度は→
一回り大きな
アカネズミが出てきました。
複雑に入り組む溶岩は→
動物たちの絶好の住みかとなっています。
7月。
富士山が 凜々しく そびえます。
エゾハルゼミが 梅雨明けが近いと
告げ始めます。
(鳴き声)
この時期 動物たちも活動的。
溶岩の洞窟を寝床にする…
ガや羽虫を食べるため→
洞窟と森を
行き交います。
(水音)
不思議な行動をとる鳥がいました。
木のうろに たまった水で
水浴びをしています。
(水音)
樹海では降った雨が 溶岩に吸い込まれ→
川も池もないため→
水場を見つけるのも 一苦労です。
(水音)
溶岩の上で たくましく育つ木々。
樹海には まるで土のように
水を蓄えるものがいます。
コケ植物です。
雨水は コケの体に捕らえられ→
すぐには下へと落ちていきません。
水を蓄えたコケは木の種の揺りかごに。
木の芽は 成長したあと
コケが好む日陰をつくります。
樹海には
土をつくる生き物もいます。
分解者と呼ばれる虫たちです。
木や落ち葉を盛んに食べ→
土をつくる 分解者たち。
分解が進み過ぎ生態系を狂わせないよう→
歯止めをかける生き物もいます。
植物でも 動物でもない不思議な生物…
分解者やバクテリアを食べ 成長します。
しかし食べ過ぎる事はありません。
ゆっくりと移動し→
一度に 大量の分解者を捕らえる事がないため→
森を
急激に変える事はないのです。
溶岩が この地に流れ込んで
1,200年余り。
樹海は 絶妙なバランスを保ちながら
成長してきました。
10月。
鮮やかに色づいた樹海で冬支度が始まります。
実りの季節。
アカマツは 命のリレーを始めます。
空気が乾燥すると開く
松ぼっくりのかさ。
風に乗り 種が飛び出します。
種は しっとりぬれたコケの上で→
春を待ちます。
ニホンリスも冬の備えを始めていました。
冬を越す食べ物を集めようと
駆け回ります。
大好物のドングリを見つけると
急いで 貯蔵場所へ。
冬支度に せわしない
樹海の生き物たちの秋です。
12月。
樹海は 雪と氷に包まれます。
いてつく風を しのごうと→
溶岩の陰で体を休めるのは…
積もった雪を食べるのは→
水分を補うため。
厳しい冬を耐え抜きます。
冬眠をしないリスは→
森を駆け回っていました。
匂いを頼りに 地面に埋めておいた木の実を捜します。
ようやく
オニグルミを1つ 見つけました。
富士山の裾野
溶岩の大地でめぐる季節。
水も土も少ない 過酷な森に→
春が訪れます。
(さえずり)
生き物たちが 絶妙なバランスを保ち成長してきた 樹海。
ヒナが巣立った 巣の上に→
また小さな命が芽吹いていました。
♪♪~
♪♪~(テーマ音楽)
♪♪~
(久保田祐佳)真冬の富士山。
早朝
山ろくが真っ白に染まりました。
森の木々が凍りついています。
標高2,400m。
強い季節風が 山肌の雪を
はぎ取っていきます。
♪♪~
空が澄み渡った夕暮れ。
富士山の りょう線から