◆ありがとうございます。
◆１０時から、ほんまに開始なん
や。
◆うれしいです、お母さん。
知ってるんです、
ペーロン。

もちろん知ってるんですけど、
もうひとつわかってないのもある
んですよ。
これ、入ったらわかりますか。
ペーロンって、どんなものか。
◆ビデオがあるんで。
◆さすが、
ペーロン海館。
お母さん、船、船、見せてもうていいですか。
◆先、
舟見ましょうか。私も乗ってるんです。
◆うそでしょう、お母さん。
◆６８やけど、
乗ってます。
◆うそでしょう。
◆本当です。
◆ほんまに乗ってますの？
あっ！
◆これです。
◆でかっ！
思ったよりでかい。
◆１３メートル、全長。
◆これ何人でやるんですか。
◆３２人が乗ります、全部で。


◆そんなにでかいんですね。
◆こぎ手が２８名。
どらに太鼓に艇長に
かじ取り。
総勢３２名。
◆すごい。
◆こんな感じなんや。
こう…。
これであそこに乗って。◆そうです。
◆ルールは何？
お母さん、早い…。お母さん。
◆それで合わせてたら、遅くない
ですか。
◆早い！
◆１、２、３！
１、２、３ですよ。
ふんふんふん！
船出へんわ。
◆そら、そうですね。◆毎年５月に開催される
相生のペーロン祭。
男女がそれぞれチームを構成し、
その速さを競います。
太鼓の音を合図にこぐその姿は、
圧巻。
全国から
多くの観光客が
訪れるそうです。◆一番強いのはどこですか。
◆相生の看護学校の。
◆そこが一番強いんですか。
看護学校チーム。

◆はい。
◆ＯＢチームというか。
◆１６連覇？
◆はい。
◆強い！
◆強いんです。
◆剥げてる人、いてますやんか、
前。
◆はげてる人もおるんです。
◆後ろに、おじぃ、いてますやん、
おじぃ。今看護学生やったら、
女の子のチームかなと思ったんで
すけど。
◆女の子のチームもありますよ。
◆女の子もあるんですか。
◆スーパードルフィンて。
◆そこが強いんですか。
◆はい。
◆見に行くことはできますか。
ここに。
◆できると思います。
◆ちょっと連絡してください。
いいですか。
すごいなあ…。
もしもし、
ペーロン海館のカネツカです。
今ね、八光さんが来とってんで、今握手しもって、
電話しよるんですけど。
そちらへ行きたいと言うんですけ
れども、よろしいですか。

◆ペーロン部の先生に事情を説明
したところ、
授業が終わってからならオーケーということで、
相生の看護学校を訪ねました。
◆こんにちは。
お邪魔させてもらいます。
すいません。
こんにちは、皆さん、総出で。
こんにちは。
お電話でしゃべってた…。