◆河田といいます。
◆先生、
よろしくお願いします。こちらの皆様は？
◆これは卒業生と、在校生、
ペーロン部の子たちです。
◆看護師の国家試験合格を目指す
人たちが通う、
相生市看護専門学校。

この学校でペーロン部を
１７年前に立ちあげたのが監督の
河田先生。
現役の看護学生と
そのＯＢ・ＯＧでチームを構成していて、
女子が１６連覇。
男子も１１連覇を記録。
まさに、向かうところ敵なしの
強豪。その強さの秘密はどこにあるのか、
練習場にお邪魔しました。
◆これが水槽です。
◆水槽って、ほんまの水槽なんで


すか。
◆そうです。
◆これはどういう…。
◆これで座って、こぎます。
◆こうです。
右足を…。
◆それで並んで…。
◆これで、こういうことですか。
こんなんは、頼んでつくるんです
か。
◆そうです、そうです。
これはオーダーメードで？
◆ペーロン専用で。
一応習ってきてん、さっき。
ペーロン海館で
１と２と３で、こぐんやろ？
１、２、３やろ。１、２、３。
◆どう？
先生、どうですか。◆まあ、まあ…。
◆まあ？
先生、ちょっと見せて。
正解見せて。
◆これはしんどいよな。
ビチョビチョになって、
ごめんな。きょうは雨やから。
◆雨でぬれてきましたもん。
◆レースでは４分以上、こぎ続け
るため、
練習は想像を絶する過酷さ。
３２人の息がぴったり合わないと

推進力が弱まってしまうことから、
ハードな練習を繰り返し行います。
◆最初は、本当に
この時代に機械を使わないで
こぐなんていうところがあることも
知らなくて、順位がそれにつくと、
各チームが出てるということも、
変なことしてるなと思ってたんで
すけど、
実際、見てみると、非常に皆さん
が
一生懸命といいますか、
輝いているように見えたんですよ、
その時は。
人との協調性といいますか、
そういうものを養うのにこれはい
いなと思ったんですよ。
自分では。
ただ、自分がじゃあ、そこをどう
率いていくのか、
考えて。
◆いいかか悪いかわからないけど、とりあえず。
◆わからないなりに、
だろうということで…。
◆部内での恋愛というのは、
どうなんですか、皆さん。
ご結婚されてるんですよね。
そういうのはあるんですか、
部内でとか…。
◆こことここは同じチーム内で。

◆チーム内で。
先生…。
◆ここもですけど。
◆ここも？
先生、ちょっと、この部活、
間違ってるんちゃいますか。
親御さんはそういうつもりで預け
たんちゃうと思いますよ。
◆そこはもうご法度はないんです。
◆でも、チーム内で恋愛すると、
乱れたりするんじゃないですか。
◆案外、
それがチームで、こぐとかは別なので、
そんなことも僕はないんじゃない
かなと思ってるんですよね。
◆皆さん、成績が落ちたりは、
なかったですか、
結婚してからは？
◆大丈夫でした。
◆もう連覇してますもんね。