いたと考えたほうが自然かなとい
う感じはしますね。
＞＞ただ、
その拘束されている人質は宝物で

あると。
じゃあ、安田さんの場合はどうな
んでしょうか？
＞＞安田さんももちろん宝物だっ
たんですけれども、
私が話を聞いたこのスペイン人、


解放されたのがもう２年前で、この当時、
もちろん泥沼の戦争状態にあった
んですけれども、その後、
やはりヌスラ戦線とか反体制派っ
ていうのは、どんどんどんどん劣
勢に追い込まれていましたので、
このあと、安田さん、さらに２年
間、拘束されてますから、その間、
さらに厳しい状況に追い詰められていった可能性はあるんだと思い
ますね。
ただ、安田さんもどこかでやっぱ
り、私、生きて帰れるんじゃない
かという希望を持ってたと思うん
です。
それがこういうのがありまして、
こんな映像が撮られてましたけれ
ども、
安田さんが奥さんに対して送った
メッセージの中で、
先ほどＶＴＲにもありましたけれ
ども、
ローマ字で、
暗号のようなメッセージを送っていて、
払っちゃあかんとか、
断固無視しろ、無事、
フロッグ、
これ英語でカエルですから、
無事帰るというふうなことをいっ
て、やはりイスラム国ではないと
いうこと、たぶん気付かれたと思

うんですけれども、
頑張って生きて帰るんだという希
望をどこかで持つことができたん
じゃないかなと、ここからも思い
ます。
＞＞左側の映像について、分析し
た人によると、イスラム国の場合
に非常に似てますよね。
殺された方の映像に似てるんです
けれども、あれは囚人服なんです
が、
これはどうもカーテンのような生
地を上にかぶせてるんじゃないか
っていう分析もあって。
＞＞同じオレンジ色ですけれどもね。
＞＞そうなんですよね。
ですから、ある意味では、パフォ
ーマンスで、
身代金を強く要求する映像を作っているという見方もあるんですよ
ね。
＞＞この映像を見ると、やっぱり
イスラム国って、私たち思います
から、
やっぱりもっと早く交渉を加速化
させるような意味があったんじゃ
ないかなと、
私もそういう見方が妥当かなと思います。
＞＞ただ自分は殺されないことが
分かっていた、
つまり、

安全な、ある程度、
状況に置かれていたんですかね。
＞＞そうですね、
このヌスラ戦線から殺される可能
性というのはヌスラの特性上、低
かったと思うんですけれども、た
だ、安田さんには別の危険が迫っ
ていたと、私、思います。
それが今回の解決につながったと思うんですけれども、
それはシリアの内戦自体の戦況が、
どんどんやっぱり変わってきてる
んですね。
これ、
２年前のシリア国内の勢力図です
けれども、当時はシリア政府、
大体西側半分ぐらいをかろうじて
持っていて、
イスラム国もまだ元気な時代でし
たし、
反体制派も北とか南にあちこちに
あって、
もう本当に群雄割拠の戦国時代の
ような状況でしたが、今、
最新の状況を調べましたところ、
わりとシリア政府がだいぶ勢力を伸ばしてきて、
アサド政権、
この政府側、ほとんどの地域を支配している状態。
で、反体制はというのは、
この北側の狭い地域に押し込められていて、事実上、
ここもすでに包囲網が敷かれてい