2018/10/25(木) 18:15〜19:00 キャスト[字]地震など災害時に拡散するデマ 誤情報への対処法は?▽運命のドラフト会議


うちの近くの動物園からライオン
放たれたんだが」

「京セラドームに亀裂入ったみたい」
地震などの災害が起きたとき、様
々な情報が飛び交う中、いつのま
にか紛れ込む悪質なデマ。
SNSなどで一気に拡散し、被災者の不安をあおったり、
避難行動に影響を与えたりと大き
な問題になります。
先月の台風21号では、災害対応を
めぐる誤った情報が、
1人の男性の命を奪いました。
災害時のデマに、
私たちはどう向き合えばよいので
しょうか。
周りが揺れてます。
今、大きく揺れてました。
今年6月、大阪府北部を襲った震度
6弱の地震。
高槻市で、小学4年生の女の子が、


倒れてきたブロック塀の下敷きになって亡くなりました。
激しい揺れの影響で、出勤時間帯
の交通網は、
大混乱となりました。
そんな中・・・
「阪急六甲の近くで電車脱線して
たぜ?」
「箕面全域6時から断水って」
「震度6弱でシマウマ脱走」
地震発生直後から、ツイッターな
どで、
でどころの分からない書き込みが、
瞬く間に拡散していったのです。
災害時のデマは、1923年の関東大
震災発生時にもあったとみられま
す。
「朝鮮人が暴動を起こした」といったうわさが広まり、
朝鮮半島出身の人々などが殺害さ
れたのです。
こう話すのは、防災情報を研究す
る東京大学の関谷准教授。
今回、大阪北部地震の際のデマに
ついて調査したところ、
「ライフラインに対するデマ」ほ
どより広がったことが分かりまし
た。
大阪北部地震で拡散したデマについて、信じたかどうかを調べたア
ンケート結果です。
「阪急電車が脱線」という書き込みは、
半数近くの人々が、信じたと回答。

また、「箕面市全域で断水」とい
う書き込みについては、
65%もの人が「信じた」と答えています。
当時、箕面市では、地震の影響で、
一部の地域のみが断水していまし
たが、「全ての地域で水が出ない
」との誤った情報が、ネット上で
流されたのです。
箕面市は、ツイッターなどを使って、直ちに、デマを否定。
こうした情報発信によって、なん
とか事態は落ち着いたといいます。
災害時のデマは、不安を持つ人々
から発信された未確認情報が
いつの間にか広がってしまうケー
スと、
「シマウマ脱走」などの悪ふざけ
が拡散するケースの2つのパターン
に分けられます。
「知らせて助けたい」という善意から広がることも、多くあるとい
います。
取材班は、京セラドームに設置された工事用の足場を、「ひび」と
勘違いして、
悪意なく、投稿を広めてしまったという男性に話をきくことができ
ました。
先月4日、近畿に上陸した台風21号によって
関西空港が孤立し、多くの外国人
が巻き込まれました。
その際の対応をめぐるデマによっ
て、悲劇がおきました。
みずから命を絶ったのです。

一体何があったのでしょうか。
話を聞きました。
当時、関西空港には
7800人が取り残され、
そのうちおよそ1000人は中国からの
旅行客だったといいます。
そんな中、
中国や台湾のSNSに
こんな投稿が出回ったのです。
大阪にある中国総領事館が特別に
バスを派遣し、
関空から中国の旅行客を救出した
という内容です。
ほかにも総領事館の職員らしき男
性が、
中国人旅行客を
バスに誘導する写真が載せられています。
これらの投稿は瞬く間に拡散。
すると…。
中国の対応と比較され、