2018/11/03(土) 08:00〜09:25 サタデープラス【世界が絶賛!顔面七変化★2018ヒット商品★難病イルカを救え】[字]
>>ばっきりいったな、今。
>>接着が全然だめ。
>>さらに。
>>あー、けがした。けがしてま
すね。
浅いですけど広い。
>>折れた部品が原因で、けがを
負ってしまったのだ。
>>大丈夫ですか?フジは。
>>イルカに傷をつける、
つけてるってことは、なんのためにやってるか、もう本末転倒って
いうか、分かんない状況でしたし
、やっぱり飼育係の人は、イルカ
を非常にかわいがってますから。
だからもうね、
ひょっとしたら人間が関与しては
いけない世界なのかなということ
も、少しは感じましたね。
>>もうフジにこれ以上けがをさせられません。
尾びれなくっても、いいじゃない
ですか!
>>フジのためにやってるんだっ
たら。
>>この事故を機に、飼育員から
も反対の声が。
>>けがしてますね。
>>人工尾びれでジャンプをし、けがをしてしまったフジ。
>>なんか言ってくれ、
いいのか悪いのか、おい。
>>開発に迷いが生まれた加藤さ
んの背中を押したのは、
製作を依頼した獣医の植田さんだ
った。
>>フジ自身が人工尾びれをつけ
ることを拒否しないのに、僕たち
が諦めてどうするんですか。
>>僕らも靴ずれ起こすわけだから、獣医として、致命的な傷では
なく、いわば不慮の事故。
すべてはフジのために、すべては
イルカのために、持てるすべてを
出していただいた。
>>悔しいのもあるし、
それより前向いて、どうしたらいいだろうっていう。
>>フジのために、
壊れない強い尾びれを作る。再び前を向いた加藤さんに、ある
アイデアが。
>>そうだ!>>目にしたのは、
アテネオリンピックの自転車競技
。
このフレーム部分に、ブリヂスト
ンの子会社、ブリヂストンサイク
ルが開発した、
軽くて強い最新のカーボンファイバーが使われているのを思い出し
たのだ。
早速、そのカーボン素材で芯を作
り、人工尾びれの中へ。
接続部分にもカーボンを使い、強度が増した。
こうして開発スタートからおよそ
2年。
再び新しい尾びれを装着したフジ
。
けがを心配する周囲をよそに、勢
いよく水の中へ。
動きは軽快。
みるみるスピードを上げていく。
そして次の瞬間。
>>怖いね、怖いね。
>>結構勢いつけてるよ。
>>飛んだ。
>>見事な大ジャンプが成功。
2年前は、
ただ浮かぶことしかできなかった
フジ。
空高くジャンプできる尾びれが、
ついに完成したのだ。
>>何本ジャンプしても壊れない
し、楽しそうに見えるんですよね
。
年末、
ちょうどクリスマスのころだった
んですよね。
ですからもう、クリスマスプレゼ
ント。
>>すっかり元気を取り戻したフ
ジは、再びショーにも出演。
奇跡の復活は、
当時の地元新聞にも大きく報道され、
松山ケンイチさん主演で映画にも
。
人工尾びれ姿のフジみずから、名
演技を見せ、話題となった。
そして、人工尾びれをつけて12
年、
美ら海でたくさんの人々を楽しま
せてきたフジは2014年11月
1日、
45年の生涯を閉じた。
くしくも美ら海水族館のオープン
記念日だった。
そして現在、