2018/11/03(土) 13:05〜13:50 西郷どん(40)「波乱の新政府」[解][字][デ][再]
いつまでそのようなことを仰せられますか。
あ?
私は もう島津家ではなく天子様にお仕えしている身でございます。
あっ? は?
一人 時世に取り残されますぞ。
お前… そいが お前の本性か?
(ため息)
国父様にも新政府の席を設けて
お待ちしているのでございます。
それが私の恩返しです。
♪♪~
では これにて失礼つかまつりまする。
島津久光様。
待て…。 ちょっと待て。
ま… 一蔵! 一蔵! い…。
行かんでくいやい。
行かんでくれ~!
♪♪~
おはんも東京に行きたかとか?
(菊次郎)よう分かいもはん。
よかよか。
今 世の中はのう 大きく変わっちょっ。
こいからは 武士も百姓も皆同じ。
シマンチュもヤマトンチュもなか
そげな世になっで。
おはんも ず~っと[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩におらんにゃ
ならんちゅうこつはなかど。
どこでも好きな所に行けるんじゃ。
今は うんと学んで己を磨き→
自分が ないをしたかか→
時をかけて考えればよか。
はい。
楽しみにしちょっでな。
<そして 明治4年2月。→
隆盛は 熊吉を連れて東京へやって来たのです>
おお~。
(熊吉)若さぁ 今のは何でございもすか?人力車じゃのう。
しばらく来んうちに
あれこれ 様変わりしちょっで→
おいも驚いちょっ。
はあ…。
こん熊吉 まさか こげな年になって
若さぁと一緒に お江戸に来れるとは…。
東京じゃ。
ハハッ すんもはん。
東京 東京…。
(いななき)
はい どいた どいた!
ああ~っ!
(伊藤)遅うなりました。
主賓は まだのようですね。伊藤。はい。
新しい貨幣の準備は順調か?
はい。 それは もちろん。
(大隈)順調も順調!
5月には条例が出せますたい。→
後藤さん! 横須賀行ったとですか?
おお。 造船設備は見事な出来やぞ!
それより
鉄道工事の進み具合が気になるねや。
既に外国から借金ばして造ったとです。
人んち来てまで 何ばしようと?
うん? フランス民法の翻訳が
上がったったい。
皆さん 主賓が到着しました。
こいはこいは 皆様。 ああ おそろいで。お久しゅうございもす。
お帰りんさい 西郷さん。
まあ みんなあがみんなあ おまんを歓迎しゆうわけではないけんどのう。
後藤さん。
(三条)お~ 西郷。 元気そうやないか。三条様。
大久保が 築地の料理人に
ちそうを作らせたそうや。
みんなで仲よう 頂こうやないか。
<発足から間もない明治新政府はさまざまな課題を抱え→
しばしば対立が起きていました。→
そして その裏には熾烈な主導権争いが存在していたのです>
こいは すごか。
うん?
東京では 毎日 こげなちそうを
食うちょっとでごわすか?(笑い声)
そういや聞いたぞ 西郷君。
天子様をお守りする御親兵を編制し→
諸藩取り潰しの備えとする考え。
まあ 取り潰しの時節こそよくよく考えにゃならんと思うが→
我らとしては異存はない。
私は すぐにでも御親兵召集の詔を天子様に賜るべきと。
そいは よかった。 あいがとさげもす。
(大隈)待ってくんしゃい。
そん兵たちに銭ば払うとは
おいたち政府じゃなかですか!
そんとおりばい。 今 銭ば使うなら→
西洋に後れとる司法や産業の方に使った方がよか。
ですから 急ぎ諸藩を廃せば
全国から税を集めることも早くできる。
その実現のための御親兵は
最も金をかけるべき…。
けんど 諸藩の取り潰しを急ぐことは
話が違いますろう。
ああ。 急な取り潰しは反乱を招く。
反乱の備えをさせない迅速さで断行すべきなのです。
大久保君 取り潰しの重要さは