うわっ! 今日はどこの料亭の仕出しかいなぁ え? なあ。
すんもはん おいは頼んじょらんもんで。
ほんまかいな。
(岩倉)ハッハ~! まろの勝ちや!
さあさあさあ 飲んだ飲んだ!→
西郷ちゅうやつは つまらんやっちゃなぁ
ほんまに もう!
(三条)大久保はんから
あんじょう言うとくなはれ。
そやないと
まとまるもんも まとまりまへんで。
貧乏暮らし 長いこと我慢してきてやなぁ
質素倹約言われたら お前…→
お茶屋にも顔出されへんがな。
それは いけませんよ。
もう岩倉様ったら
そのようなことばっかり。痛い痛い…。
分かりました。 私から話してみます。
いや~ よろしゅう頼むで。御親兵の大半が[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩やなのさかい→
へそ曲げて帰られたら えらいこっちゃ。
では 失礼。
大久保。 お前だけが頼りやさかいな。
はっ…。
おお 大久保さんも呼ばれちょったがか。
いえ…。
あ~ すまんのう
おいしか おらんもんで。
こいをもらって よかか?
おお 熊吉が手慰みにつくったもんじゃが。
んにゃ… おいは 酒は断っちょっ。
戊辰の戦のあとから。じゃったな。
一蔵どんこそ 腹は大丈夫か?
飲まずには やっておれん。
いざ。
吉之助さぁ。
みんな やりにくかち言っちょっ。
そうじゃろな。おはん 分かっちょって…。
ないごて
足を引っ張るようなことをすっとな?
おいは 過ぎた銭をもらって
過ぎた暮らしをすっために→
東京に来たわけじゃなか。
おはんと政をしに来たとじゃ。
じゃったら ないごて?
一蔵どん。
おはんらは ないをやっちょっとな?
こいでは横山安武の言うちょったまんまじゃっど。
政府の悪政と私腹を肥やす役人
そんせいで→
日本は ないも変わっちょらんちゅうて
腹を切った若者じゃ。
藩を取り潰し 日本の政を一つとする。
そうでなければ 世界の列強と対等に渡り合っていっこつなどできん。
もっともじゃ! じゃっどん→
そん前に やらねばならんこっがあっとじゃなかか?
日本の政を背負う者は→
かよわき民の手本とならねばならんか。
そげなこつ ただのきれい事じゃ。
そうじゃろかい?
よかか? 立派な屋敷に住むのも
ぜいを尽くした飯を食べるのも→
異国に なめられんようにすっためじゃ。
劣った暮らしをしてる相手と対等に話をする者などおらん。
こん国を
いち早く世界の一等国にするには→
一等国である西欧のまねをするしかなか。
こいは 100年先の民の暮らしを考えてのこっじゃ。
♪♪~
頼んだぞ 吉之助さぁ。
♪♪~
あっ 若さぁ お忘れ物でございもす。
あいがとな。
東京には島津雨は降らんとでございもんそ。
ん?
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩では 島津雨っちゅうて吉兆じゃっどん→
東京の雨は 妙に気がめいりもす。
じゃっどな…。やっぱい 若さぁもでございもすか。
若さぁ もし [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に お戻りになるなら→
いつでも おっしゃってくいやんせ。
こん熊吉も 喜んで帰りもす。
あいがとな。
ほいなら 行ってくっかのう。
♪♪~
お越しどす。
木戸さん 突然のお呼び立て御容赦下さい。
1人か?
ええ。
珍しいのう
大久保君が 私に会いたいなんぞ。 うん?
何を たくらんどる?
単刀直入に申し上げます。
私に手を貸して下さい。
随分 焦っとるようじゃな。
はあ…。
このままでは 後藤たちに押し切られ→
藩の取り潰しの企ては
露と消えてしまいます。
ああ やろうな。
じゃが 申し訳ないがのう→
私も 君には同意できん。