2018/11/04(日) 06:30〜07:00 ◆正倉院 美のナゾを追え!ten.若一調査隊SP[字]


正倉の建物や宝物を管理している宮内庁正倉院事務所の→
飯田剛彦 保存課長に

案内していただきました>
なんか 緊張しますね。
うわ~。
(飯田さん)はい。
ものなんですね。
(飯田さん)
ヒノキで出来ております。ヒノキ。
近づいてみて
驚いたんですけど→
結構 太いですね。
正倉院の宝物がいまだに残ってるのが この校倉造でね→
その仕組みがですね…。
宝物をいい状態にコントロールしてるんだと→
いうようなことを子どもの頃習ったんですけど。
それは実際問題としてそうなんでしょうか?
(飯田さん)
今 おっしゃった校倉呼吸説という説があったんですけれども…。
(飯田さん)…ということが


分かって参りました。
え?校倉のおかげじゃ
ないんですか?
あの~ そうなんですね。えっ?
私 今 68歳ですけど→
私はもう学校で間違いなくそう習ったんですけどね。
私も25歳ですけど→
そうやって習いましたよ。
そうですか。
それは…。
ということは…。
こういう…。
そういうことですか。
(飯田さん)
杉材で作られている大きな箱なんですけれども→
この中の湿度は
非常に安定していると。→
いうことで現在では こちらの→
辛櫃の効用が大きかったんではないかと。
ということは
これがすごいんですね 性能が。そうですね。
はははは…。
<正倉で守られてきた宝物は9千件>
<その中から毎年秋に 選ばれた
数十件が公開されるのが→
奈良国立博物館で開かれている
正倉院展です>
<終戦の翌年に始まり→
今年で70回目となりました>
<今回 注目されているのが

こちらの煌びやかな 鏡です>
うわ 八角鏡ですね。
うわ~!
(内藤さん)これが聖武天皇が
愛用されていたという…。
(内藤さん)
正倉院宝物らしい国際性を感じさせる…。
どういう意味でですか?
(内藤さん)まず銅の成分が→
唐の 中国の鏡の成分と
同じなんです。→
赤い色は琥珀なんですが
おそらく→
東南アジア
ミャンマーの辺りのもの…→
細かい散りばめた 青い色とか
白い色がありますね。→
これはトルコ石なんですが→
現在のイランで採れるものなんです。
まさに正倉院の宝物の世界性を
象徴する一品なんですけど。
<では 鏡の全面に貼られている
白いものは→
何なのでしょうか?>
ああ これですね。<同じく 白い装飾が→
施されているものが こちらにも>
もともとは どういう用途の箱なんでしょうか?
(内藤さん)これは献物箱と 我々は
呼んでいるんですが。→
中に自分の大切な宝物を入れてそして仏様に差し上げる→

献上するための箱なんですね。
へぇ~。
あの これですね見事な螺鈿細工ですけども→
この螺鈿の素材は?
(内藤さん)ヤコウガイです。→
その地の部分が黄色い部分や
黒い部分がありますけども→
これは 玳瑁。
ウミガメの甲羅なんです。あっ。
まあ 鼈甲ですね?
(内藤さん)鼈甲ですね。→
それを使っております。
亀の甲羅が使われてる…。ヤコウガイって→
先ほど おっしゃってましたけどそのヤコウガイっていうのは→
どこでとれるものなんですか?大体 奄美大島よりも南の海でしかとれないんです。
はぁ~。
<このきらびやかさを生んだのは→
南の島でとれる貝・ヤコウガイや→
ウミガメの甲羅といった自然の素材だったんです>
<そこで 私たち 若一調査隊は→