古くから伝わる骨組み>
<木だけで組み上げる
という知恵>
<実は あの法隆寺でも

使われたといわれる→
1000年以上も前から
脈々と続く 日本伝統の工法>
<作業開始から…>
<へぇ~ もう こんなに小屋らしくなっています>
<骨組みが出来たら


今度は屋根造り>
<まずは…>
<これも かがくの里から切り出したスギ>
<屋根の下地 野地板は→
雨漏りを防ぐある加工をするんです>
<それは…>
あいじゃくり?(森さん) うん。
<「あいじゃくり」って
どういう加工?>
<棟梁は 野地板の端っこを
L字に削りました>
<2枚ともL字に削って
合わせると…>
(原田) ホントだ!
<確かに!>
<これで 雨漏りの原因となる
隙間がなくなります>
<あいじゃくりした野地板を
張って行くこと2時間>
<屋根の下地が完成>
(スタジオ:所)全然 掘っ立て感がないね。
<そして…>
<阿部さんこの日は 命綱を着けて→
屋根の上での作業です>
<転げ落ちたら池まで真っ逆さま>
<気を付けて!>
(阿部) 2重目?(西野さん) ええ。
そう 重ねてく。
(阿部) あ~。
なるほど。

<最初の野地板は横→
2重目は 縦に板を張り→
雨が絶対に漏れないようにする工夫>
<阿部さん
初めての屋根での作業>
<怖過ぎて へっぴり腰>
<さらに この夏は記録的な猛暑続き>
<日陰のない屋根に降り注ぐ直射日光>
<その時…>
<雨が降り始めました>
<下の…>
<足元に注意しながら
作業を急ぎます>
<そして…>
完成です。
<屋根の2重目 何とか終了>
<見た目も 随分小屋らしくなりました>
もう 周りの人が すご過ぎるわ。
そうですね。
また すごい人が周りにいたね。
ねぇ。
ちゃんと掘って やるんだね。
あれ 掘らなくて 上にこうやって基礎が出来ても→
キレイって言っちゃうけどね
ちゃ~んと やってるんだもんね。
間伐材もさ 板になった途端に
意味が出て来るね。
そうですね。
ああやって干されて来ると→
ちょっと もう いとおしくなるね。

(酒井:佐藤) そうですね。
何? 木組みで ちゃんとやるとか。あ~ 木組み そうなんですよ。
何なの?あの木組みも→
法隆寺と同じ
日本古来の方法じゃないですか。
(笑い)
<屋根造りが落ち着き 今度は…>
<まずは 根太といわれる→
床板を支える横木>
<ここでも
クギなどは使いません>
<基礎の上のスギをノミで削り→
根太を入れる差し込み口を作るんです>
<阿部さんも 恐る恐るお手伝い>
<出来た差し込み口に木材を打ち込めば完成>
(スタジオ:佐藤) うわ~ はまった。
<床板となる あいじゃくりしたスギ板を張って行きます>
<根太を入れたことで→
板にネジが打ち込めるというわけ>
<そして…>
<床が完成!>
あ~。
(スタジオ:所) これ 気持ちいいね。(スタジオ:酒井) これ いいですね。
<風が通って気持ち良さそう>
<でも のんびりしている暇はありませんよ>
<西野さんが持って来たのは窓>
<…アンティークです>
<阿部さん
その窓を取り付けるための→
横木をはめる穴を削ります>