2018/11/05(月) 00:00〜00:45 地球ドラマチック「天空の神秘 オーロラの謎」[二][字][再]


スティーブの独特な色と形は→
他のオーロラとは異なるプロセスによって
生じると考えています。
最も関心があるのは
スティーブの輝きです。
大気の温度が上昇して
あの輝きが生じるのだろうと思います。
スペクトルの分析で 答えが出るでしょう。
ドノヴァンはスティーブは 粒子が高速で流れ→
高温になることで
輝く現象だと推測しています。
しかし スペクトルを解読するまで

スティーブの真の正体は分かりません。
スティーブのような奇妙な光の存在は
人々の関心を→
地球から宇宙へと広げる
きっかけにもなります。
そして今 科学者たちは
太陽系や銀河系に目を向け→
オーロラが地球以外にも存在する証拠を
探しています。
(ハリナン)この望遠鏡は10秒ごとに→
地球以外の惑星にオーロラが現れた時の→
電波の痕跡を探します。
オーロラは 地球に限られた現象ではないことが分かっています。
水星や金星 地球 火星を通過した
太陽風は→
やがて 木星の巨大な磁場に出会います。
木星の衛星イオには火山があり→
火山活動によるガスを→


勢い良く噴出しています。
そのガスは 木星に流れ込み→
地球より100倍も明るいオーロラを→
発生させる一因となります。
木星の光のショーはそれだけではありません。
最大の衛星ガニメデは→
イオの出している火山ガスの粒子を→
かき分けながら進み その両極に→
壮大なオーロラを光らせているのです。
この発見をきっかけに→
科学者はより遠い宇宙へと関心を向けています。
大きな問いは 太陽系の外の惑星に
オーロラを発見できるかということです。
アメリカ・カリフォルニア州に設置された
特別な装置は→
太陽系の外の惑星に
オーロラが存在するかを調べています。
太陽系の外にオーロラが見つかれば→
宇宙最大の謎の一つを解くカギとなるかもしれません。
地球以外の星に生命は存在するのか?
という謎です。
太陽系外の惑星に大気となるガスがあれば
生命の可能性が出てきます。
オーロラの発見は
生命の存在を知る近道です。
地球上のほとんどの生物は
酸素を取り込んだり出したりしています。
もし 他の惑星の大気に
酸素が見つかれば→
生命の存在する可能性があると

考えられます。
(ハリナン)ある惑星に強力なオーロラが生じ→
大気中の酸素が光っていると確認できれば→
そこには地球に似た大気が
存在するかもしれません。
探すべき惑星は
光学望遠鏡では見えないほど→
遠い宇宙に位置しています。
しかしオーロラは目に見える光だけでなく→
同時に電波も発しています。
電波望遠鏡を用いて観測した結果→
太陽系の外の星に
初めてオーロラの兆候が発見されました。
発見されたのは 地球から18光年離れた
ある褐色わい星の表面です。
木星のオーロラの何千倍も強力で→
地球の昼間よりも明るい光が天体の表面に輝いていました。
しかし 残念ながら そのわい星には→
生命が存在する兆候は見られませんでした。
宇宙空間におけるオーロラの探索は
まだ始まったばかりです。
オーロラを捉えるために
銀河系の 地球に近い全ての惑星を→
常に観測する必要があります。
ここではたくさんの小型アンテナを使って→
同時に より多くの観測を続けています。→
問題は アンテナの感度です。
精密なデータを得るためには
何千ものアンテナが必要です。
得られたデータを全て処理するのも

大変な作業です。
512本のケーブルが
それぞれのアンテナにつながっています。
毎日 コンパクトディスク1,000万枚分の
データが得られます。→
地上の望遠鏡では 最も多いデータ量です。
研究チームは銀河系の 地球に近い全ての惑星を→
観測したいと考えています。
地球から100光年以内にある全ての惑星を観測し→
急激に活発化するオーロラが発した