＜なんと→
片足でスクワット＞
＜もちろん　逆足でも＞
＜その横では→
１９歳の乙女が　８０ｋｇのバーベルを持ち上げる＞
＜続いては→
車輪に当たる場所のフタを開け→
空気抵抗から負荷をつくり出す→
最新のインドアバイクを使用したトレーニング＞
＜練習メニューは


負荷を最大にして…＞
＜その後
　休憩しながら→
２７秒間
　ゆっくり漕ぐことを→
６回

　繰り返すインターバルトレーニング＞
＜これで
　ダッシュ力を鍛え→
夢の東京オリンピック出場を
目指す＞
ハァ
　ハァ　ハァ…。
＜では…＞
＜どんな方なのだろうか？＞
＜シドニー郊外にある
２人の自宅を訪ねた＞
＜こちらが
もともと　イギリス人の父…＞
＜そして
　母の…＞
＜お邪魔した時は
ちょうど　夕食の支度中＞
＜今夜のメニューは…＞
＜和食だ＞
＜家族は日本語で話し→
しかも　全員　箸で食べる＞
＜オーストラリアなのに→
まるで日本の食卓を見ているようだ＞
（マーティンさん）　

ハハハ…！
ハハハ…！
＜この愉快なインターナショナル一家は→
どうやって
生まれたのだろうか？＞
＜母…＞
＜幼い頃から英語に興味のあった彼女は…＞
＜一方
　父…＞
＜２７歳の時
　偶然にも→
由紀さんと同じく…＞
＜由紀さんは　外国人への日本語教師になろうと…＞
＜…に通った＞
＜その実習カリキュラムに…＞
＜生徒としてやって来たのが→
マーティンさんだった＞
＜オーストラリアの後に
　日本を旅しようと考えていた彼は→
その予習のため
日本語を勉強し始めた＞
＜由紀さんは熱心に教え→
マーティンさんは熱心に学んだ＞
＜そうこうするうち…＞
ハハハ…。
＜そして…＞
＜２人は　めでたく結婚＞
＜マーティンさんは
オーストラリアで→
日本人向けツアーガイドを

しながら　大学へ通った＞
＜そんな中…＞
＜そして　３年後には…＞
＜榊原家の４人がそろった
この年…＞
＜それは魁君を幼稚園に
迎えに行った→
帰りの出来事＞
＜見慣れない形の自転車が前を通ったので→
降りて近づいた＞
＜それがＢＭＸとの出会いだった＞
＜３歳にして
ＢＭＸを始めた魁君は→
瞬く間に
　とりこになった＞
＜ところが…＞
＜榊原一家が向かったのは日本＞
＜東京での生活は楽しかったが→
１つだけ問題があった＞
＜それは…＞
＜一家は総出で毎週末→
埼玉県や神奈川県のコースへ
魁君を連れて行った＞
＜すると
兄のレースを見ているうち→
やりたくなったのか
妹の爽さんも→
４歳でＢＭＸに乗り始めた＞
＜しかし２人が夢中になればなるほど→
親の苦労は増して行った＞