◆ワインと日本酒。
今やったら、どういうのが、
はやって
いるんですか。
◆ブルゴーニュとシャンパーニュ
が王道ですよね。
◆聞いたこと、あるようなんやけ
どなあ。

その違いはわからないですけど、
何が違うんですか。
◆やっぱり、ブルゴーニュというのがあって、
シャンパーニュというのは泡です
ね。
ポーンと飛ぶシャンパンですよね。
これが大人の酒。最後の酒ですよ。
究極、最後これになりますよ。
◆そうなんですか。
シャンパンってことですか？
◆シャンパーニュです。
◆シャンパーニュ。


◆９０年以上の歴史を持つ
酒屋さん「伊勢屋（いせや）」
こちらの３代目、伊藤さんは
関西でも有名なワイン通で、
なんと、お店には２０００種、１万５０００本ものワインを
取りそろえており、
教室などを開いて
ワインの魅力を発信しています。
◆すごいな、これ。
いっちゃん高いもん、
見せてもらっていいですか？◆いっちゃん高いもん？
これ、五大シャトー
ボルドーの…９０万かな。◆えっ、９０万！？
こんなん初めて見た！
味はどうなんですか。
◆普通のサイズの何倍もおいしい
です。
◆これは理屈はどういうことなん
ですか。
◆要するに、ボトルの中で熟成、
対流するじゃないですか。
その大きさと、こんなんとで、
マグロでもそうでしょ？
大きいところで、泳ぐほうがよう
育つ。
狭いとこやったらストレスがたま
って、育たないでしょう。
◆そういうことなんですか。
◆そういうもんやと、僕は思ってます。
◆僕が知っているやつはあります

か。
◆何、知ってはる？
◆ほぼ素人です。
◆ロマネコンティ、知ってはる？
◆ロマネコンティは知っていますよ。
見たことはないですよ。
あるんですか！？
◆今は…。
◆見たい！
◆見たいですか？
今ねここに置いてあるのは、
そこのきょうだいで
ロマネサンヴィバンというのが…。
◆これ幾ら？
◆これ、４８万ぐらいです。
◆４８万。
安く感じる。
ロマネコンティって、２００万と
か。
◆今、それぐらいしますね。
◆要するにね、ロマネコンティっ
て、高いからみんな事あるごとに
ロマネコンティって、名前だけ聞
くんですよ。
おいしいんですか？
◆あのね、例えばそういう夜のお
店なんかは、まだ飲めない時期に
あけはるから、おいしくないです。◆そうなんですか。
◆やっぱり、そのワインのピークのときに飲まないとワインってか
わいそうじゃないですか。

◆あいてるロマネコンティ、
ないですか？
◆あるわけないです！
◆あけたらそのとき終わり？
◆そうです、まあまあ、ワインは
そうですね。
◆珍しいワインでいうと。
◆“ブルゴーニュの神様”って言
われるワインがあって、
アンリ・ジャイエというワインが
あるんですよ。
◆到達してないな、それ。
◆アンリ・ジャイエを飲んでそれ
を人生のうちに飲んで終わらない
とだめです。
◆飲みました？
◆もちろん。
もう大好きなので。
◆大好きなんですか、それ。
◆嫌いな人はいない、業界人では。