2018/11/10(土) 13:05〜13:50 西郷どん(41)「新しき国へ」[解][字][デ][再]

(雪篷)ここの箱で蒸気を作り→
車輪を回し…。
≪(爆音)
いかん! こいは大砲の音じゃ!
(菊次郎)大砲!? 戦が始まったのですか?
(爆音)
(園)すごか…。(寅太郎)母上 空に花が咲いちょいもす!
花火じゃ。
(糸)花火?
美しか…。
(久光)どんどん上げい! まだまだ!どんどん上げんか!
夜が明けるまで どん… んにゃ!
わしの憂さが晴れるまでじゃ!うて~!→
うて~! うて~! うて~!
わしは ここじゃ。 ここにおっど!
西郷… 一蔵~!
わしは まだまだ終わらんど~!
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<廃藩置県のあと 政府は急速に諸制度を改め始めました。→
しかし [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩と長州の出身者が
実権を握る構図は変わらず→
維新に尽力した旧藩出身者には→
不満が募っていました。 そして 新たに→
欧米へ使節団を派遣することが


取り決められたのです>
(大久保)此度の使節は
日本が新たな国家として→
生まれ変わったことを
早急に万国に知らしめる。
それを第一のお役目と考えております。
(木戸)その上で幕府が言われるがままに結んだ→
不平等条約を
今こそ 各国に改めさせねばならん。
(岩倉)この度 欧米使節として
派遣すべき面々を列挙した。→
木戸 大久保。
まろのそばで 力を貸してくれ。はっ。はっ。
(隆盛)岩倉様 こいは本当に
今 行かねばならぬことなのでしょうか?
何や この期に及んで。
まだ「日本には 片づけないかんことが山積みでごわす」ってか?はい。
(江藤)そんとおり!
伊藤。
(伊藤)私は 先頃
メリケンとエゲレスに見聞に参り→
欧米の繁栄と強さを見ることは
日本国を率いる者にとって→
急務であると強く思います。
ちゅうこっちゃ。
よろしいな? 御一同。 ほな。
(大隈)許せんばい![外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]長のやつらめがくさ。
落ち着かんね 大隈。 もはや
決まったことに腹ば立てても しかたなか。
分かっとりますばい。


分かっとりますばってん…。
(板垣)こうも分かりやすう
わしらだけが のけ者にされたら→
腹を立てるなとゆう方が
無理とゆうもんやろう!
だけん 言うとったい。
なにも欧米に行った者だけが→
こいからの日本ば
変えらるっわけじゃなかと。
(後藤)そうじゃ。→
むしろ やつらが日本を留守にした時こそ→
わしらの好機。
ほうか。 後藤さぁたちは一蔵どんたちのおらん間を見計らって→
事を強引に推し進めるっちゅうこっか。
ああ。
留守の間に 政府を意のままにしようち
考えちょっ連中には任せておけん。
日本には まだ やらんにゃいかんことが
山積みじゃ。
藩を廃したあとも
まだまだ民百姓の暮らしは苦しか。
いつ どこで ないが起きても
おかしくなかど。
鹿児島では 久光公を中心に
不穏な動きがあるち聞く。
士族も苦しかでのう。
一蔵どん。
おいは そん窮状を→
天子様に じかに御見聞頂いたらどげんかち思っちょっ。
行幸に お出まし頂くっちゅうこっか?

ああ。
天子様が日本の隅々にまで→
初めて民の前に お姿をお見せすっとじゃ。
そげんすれば
苦しむ民草の心の支えにもなり→
日本の君主たる天子様の
おためにもなるはずじゃ。
そいが実現すれば すごかこっじゃのう。
じゃっで 一蔵どん おはんだけは政府にとどまってくれれば→
心強いんじゃがの。