2018/11/10(土) 13:05〜13:50 西郷どん(41)「新しき国へ」[解][字][デ][再]
じゃっどん 吉之助さぁ 今 おいが異国への使節から外れるわけにはいかん。
何よりも こいから先 異国を夢み
異国で学んでもらわねばいかんのは→
若く志のある連中じゃ。
そんためにも まずは おいたちが→
日本国を 異国に認めさせねばならん。
おはんは…。
分かった。
互いに力を尽くすしかなかな。
<しばらくして 鹿児島に
父 隆盛からの文が届きました>
(雪篷)そげなこつ…。
(琴)雪篷さぁ もったいぶらんで→
ないが書いてあっか
はよ教えてくいやんせ!
菊次郎 こいは おはんにじゃ。→
読んでみい。
(園)読めるのですか? 菊次郎さぁ。
父上は 何と?
異国に… 異国に行ってみんかち
書かれちょいもす。
(一同)異国!?
(雪篷)何でも 今度→
政府から
欧米に使節団が派遣されるそうじゃ。
そん使節団には
女子や童も連れていくち書いてある。
女子や童まで!?
うん。
そいで 旦那さぁは
菊次郎さぁを異国に行かせようち?
(雪篷)うん。
(寅太郎)兄さぁは→
どこかへ行ってしまわれるのですか?
んにゃ やっせん。 無理に行くこつはなか。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に来て2年 やっと
こん家にも慣れてきたちゆうのに→
異国へ行けち… 兄さぁは ひどか。
ねえ 糸さぁ!
そうですよ! 行きたくなかとなら
そげん言わんと→
異国の船に乗せられてしまいますよ。
雪篷先生おいは どげんすればよかとでしょうか?
そうじゃのう…。
菊次郎さぁ 行くか行かんか→
そいは あなたが決めやんせ。
行ってみたかち思うなら行ってくればよか。
人に聞くことではあいもはん。
(琴)ちょっ 糸さぁ! そげん突き放したら菊次郎が かわいそうじゃ。
読め! こいはな [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩中から
わしに届けられた訴えじゃ!→
あん政府の者どもは
旧藩の意見 民の声を全く聞いちょらん!
異国 異国 異国 異国
異国の猿まねじゃったら→
馬でも鹿でもできっど。 大山!
(大山)はっ。違うか?
(大山)仰せのとおりでございもす!
(久光)じゃったら→
何じゃ こん頭は!? ああ?
何じゃ? こいは。
わしは断髪など許しちょらん! 久武。
(久武)はっ。何じゃ? こいは。
何じゃ? こいは。 お前は カラスか?
カラスになりたかか!
申し訳ございもはん。
(久光)バカ者!→
風俗の乱れは 国を乱すもとじゃ!
よかか? こん日本において→
秩序なき政など 長続きはせん!
じゃっどが 海江田。
(海江田)そんとおりでございもす。
(久光)うん。
(久光)はよ読め!
はっ。 全て?
当たり前じゃ。
<一方 そのころ東京では…>
おお~。
(熊吉)いや~ まさか あん新八さぁが→
こげん立派なお役目に就かれるとは…。
(小兵衛)んにゃ こいからは→
村田様ち呼ばんといかんのう 兄さぁ!
ほんのこっじゃ。
何ちゅうても 天子様のおそばに
お仕えすっとじゃ 村田様は!
(新八)やめてくいやんせ!
吉之助さぁが推挙してくれたんじゃろが。
そいより 吉之助さぁ
おいは ずっと聞きたかこっがあっとじゃ。
何じゃ?
(従道)兄さぁ。信吾。
おお 川路も。 どげんした?
兄さぁ 実は 川路さぁが 今度欧州各国へ行く お許しを賜ったとじゃ。
ほんのこっか!
(川路)はい。→
おいも 本場のポリスの働きっちゅうのを
学びに行ってまいりもす。
そいはよか! じゃったら
おはんらも一緒に祝おうかい。 なあ?
はいな! すぐに支度を。