2018/11/10(土) 13:05〜13:50 西郷どん(41)「新しき国へ」[解][字][デ][再]


60万円とゆう とんでもない銭を勝手に貸しちょったがやき。
(一同)60万!?
しかも その山城屋の主は→
元長州の人間で
山県とは 古い友人ですたい。
<陸軍大輔だった山県有朋が 軍費65万円→
今の貨幣価値で 100億円を大きく超える金を無断で貸し付け→
その見返りを受け取っていたのです>

確か おいたち留守ば預かる政府に勝手は許されておらんですたいね?
ほんなら 今度のことは
どうされるおつもりですろう?
斬って捨てればよか!
半次郎!
刀を下ろせ。
じゃっどん!刀を… 下ろせ。
後藤さぁ すぐに皆を集めて下され。
(後藤)長州の連中は民の納めた税を無駄にして→
私腹を肥やすことしか考えちゃあせん!
(江藤)西郷参議 まさか この期に及んで→
人事ば動かすことはできん… などとは


言わっされんでしょうな?
(大隈)山県大輔に
変わりなく陸軍ば預けておくなど→
だ~いも納得しまっせんばい。
そがんこっでは ますます政府の中で腐敗が広がるばかりじゃなかですか!
そんとおりたい!
長州の井上大蔵大輔も→
所詮は おんなじ穴のむじな。
(井上)何じゃと!
もう よかでごわんそ!
つまらん言い争いは やめもんそ。
(三条)ほな 西郷参議 どないする気か→
みんなに はっきり言うとくれやす。
はい…。
山県さぁ 陸軍大輔のお役目を返上して頂きもす。
(山県)はっ…。
こいでよかな?
ええ。
♪♪~
<更に 隆盛の前には→
国の根幹を揺るがしかねない懸案が待ち受けていました>
≪西郷参議 お連れいたしました。
おお。
ああ~ 俊斎どん。
おはんの顔を見ると ほっとするのう。
どげんな? 鹿児島は。
鹿児島じゃなか…→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩じゃ。
おいは [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の国父様の使いとして来た。ああ 分かっちょっ。
♪♪~

<久光からの書状には 廃藩置県によって→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の人々の不満が高まっていると
書かれておりました>
どうじゃ? ああ? 皆 かつてのように→
わしら 島津に こん[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を治めてほしかち訴えちょっどが!→
こん国父に 県令になってほしかち
願っちょっどが~!
<県令とは 廃藩置県のあと→
政府が派遣した 各県の長官のことです>
国父様を県令にするこつはできん。
ないごてじゃ!?
今の[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を治めらるっとは
国父様より ほかにおらん。
国父様を県令にすれば
日本中で 我も我もと→
かつての藩主たちが
勢いを盛り返すに違いなか。
(ため息)
そいの ないがいかんとじゃ?
今の 欲にまみれた政府より
そん方が よっぽどましじゃ。
おいたちは 新しか国をつくったとじゃ!
もう後戻りはできん。
じゃっどん おはんの言うとおり→
苦しみ怒っちょっ民を安んずるのがおいたちの役目じゃ。
おいはな 俊斎どん
天子様御自ら日本中に行幸頂き→
民の暮らしを
直接ご覧頂こうち考えちょっ。
なんち…!

そいは つまり… 天子様が[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩においであそばされるっちゅうこっか!?
そうじゃ。 出発は 五月の吉日。
おいも 天子様にお供し奉る所存じゃ。
そん折には 国父様へのお目通りを
願い申し上ぐっで。 のう?
<父 隆盛が 天子様と共に帰郷する
という知らせが届き→
西郷家は 騒然としていました>
(琴)こいまで 兄さぁが戻られるたんびに驚かされてきたど→
今度のことは 何ち言うてよかか もう…。
(園)まさか 天子様のお供でお戻りになられるとは…。
雪篷さぁ 今日は 珍しく
お酒を召し上がらんとですねえ。
天子様を拝し奉る日までは 酒を断つ!
身を慎まねば 罰が当たる!
畏れ多か 私は目も上げられんとじゃ
なかろうかい。ほんのこて…。
<そして 私の異国への留学問題にも→
答えを出さなければならない日が近づいていました>
♪♪~