2018/11/12(月) 02:20〜03:35 NHKスペシャル「ノモンハン 責任なき戦い」[字][再]
日ソ両軍が入り乱れた激しい地上戦。
今回の調査で その全体像が
初めて 明らかになりました。
79年前から
今に その形をとどめる→
長大な塹壕の跡。
身を守るもののない草原で両軍は 塹壕を掘り→
そこに身を隠しながら
戦いました。
これは 今回の調査で
明らかになった→
塹壕戦の全体像です。
その規模は 大阪市がすっぽりと入る 300[外:2C381A0EAB014487D50F6F8BAE8F0B71]に及び→
総延長は 100kmに達していました。
調査からは→
日本とソビエトの
圧倒的な備えの差も→
明らかになりました。
ソビエト軍が掘削した掩体壕。
兵器や食料などを
保管するための穴です。
その数は
確認できただけでも 1,500。
ソビエト軍は
日本との決戦に備え→
この掩体壕に ひそかに
物資を集積していたのです。
しかし 日本軍は→
こうした敵の能力を過小評価していました。
今回 発見した映像には→
ソビエト軍の大輸送作戦の様子が映し出されていました。
武器弾薬 食料を運ぶトラック。
最大9,000台に及んだという記録もあります。
集められた戦車や装甲車は
800両近く。
掩体壕に隠される様子も
映っていました。
ソビエト軍が 物資を
ノモンハンに運ぶためには→
実に650kmを
走破する必要がありました。
しかし 日本軍は→
自らの常識を超えるこうした作戦を→
不可能だと
決めつけていました。
実は 一部の将校からは
懸念の声も上がっていました。
ソビエト駐在武官の土居明夫大佐。
しかし その声が顧みられる事はなかったのです。
日ソが地上戦で激突する
ひとつき前。
土居は シベリア鉄道の車窓から→
戦車などの兵器が東へ輸送されるのを凝視していた。
植田司令官や[外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]参謀ら
関東軍首脳が集まる会議。
土居は 現状の関東軍の戦力では
とても太刀打ちできないと→
警鐘を鳴らした。
報告会のあと[外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]は 土居を別室に呼び出した。
土居の情報は 作戦に混乱を招くと
強く警告した。
それでも 土居は
東京の参謀本部に飛び→
再度 危機を訴えた。
参謀本部の稲田。
ソビエトの指導者 スターリンは→
日本を攻撃する余裕はないと見ていた。
当時 スターリンは→
西のドイツと東の日本と同時に戦う事態を恐れていました。
しかし スターリンは→
ひそかに ナチスドイツとの関係を改善させ→
西側の脅威を減らす事に成功。
東側のノモンハンに戦力を集中させていました。
日本は
ソビエト軍の能力を過小評価。
更に 国際情勢も
大きく見誤っていたのです。
関東軍の[外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]少佐は→
ノモンハン事件に決着をつけるべく→
地上戦の作戦を立案します。
「牛刀をもって鶏を割く」と豪語していました。
ソビエトの周到な準備を
知らないまま→
歩兵中心の部隊で
地上戦に臨んだ日本軍。
7月 日ソ最初の大規模な地上戦が
始まります。
♪♪~
この戦いに歩兵として投入された…
160kmを行軍し→
ようやく たどりついたノモンハンの大草原。
塹壕の中から見たのは→
想像もしなかったソビエト軍の姿でした。
柳楽さんは 塹壕から飛び出し→
旧式の小銃一つで戦車に立ち向かったといいます。
もう 狙う訳じゃないですけど…
8月に入るとソビエト軍の大攻勢が始まります。
北 中央 南の陣地を
三方から囲み→
日本軍の殲滅をはかりました。