です。
「今日はこの雪月花、何と貸し切

りでございます！
私貸し切り、貸し切りで一人で乗
っちゃいます！
来ました！
これがえちごトキめきリゾート、雪月花！」
この雪月花、天井が高く、大きな
窓が特徴。
シートも稲穂を表した黄色や黄緑
色のものがあり、
オブジェのような椅子や、新潟の
景色を独り占めできる椅子も。
「なんか奥にＶＩＰルームみたい
なのがありますよ。
テンションがバンバン上がります
ね。
さあそれでは、出発進行です！
動きました、動きました！
今１時５７分、糸魚川の駅を雪月


花が出発しました。」
この雪月花、お値段は１万９５０
０円。
１２月は先ほどの道の駅でカニを
堪能できる
カニコースの運行です。
列車は日本海の絶景を過ぎると、
トンネルにさしかかりました。
「トンネルの中の秘境駅ですって。
筒石駅は、世にも珍しいトンネル
の中の駅。
「着きました、着きました。
涼しい！中ものすごく涼しい！」
９分間停車するので、
車掌さんに案内していただきました。
「うわうわうわ！ええ！？これ？
」
「３００段！？今正面に出口と書いて
ますよね。
もしかしてさらに上に階段あるん
ですか？」
「ええ！！行くんですか？行きま
す？カメラさん行けます？」
停車時間はわずか９分。
急ぎます。
「あそこの出口って書いてある表
示の上に
２００段？そんなにあるの・・・
またこの出口に向かうトンネルが何かもう・・・
かなり古いトンネルですね。」

「もう５０年くらい経ってますので。こちらでございます。」
「こちら・・・？うわ、ちょっと、
ちょっと！
ものすごく遠くに見えますよ、出
口が！
うわ！え？この筒石駅は一日どの
くらいの方が利用されるんですか
？」
「エレベーターとかエスカレーターはないんですか？」
「ということは、乗り降りするお
客さんは、
全員がこの階段を上り下りする？
」「そうです。」
「えー！？」
筒石駅でちょっとした探検気分を楽しんだあと、
いよいよおいしいものをいただき
ます。
「ありがとうございます。
ウェルカムドリンクを頂戴致しました。
いただきます。
あーウェルカム！って感じですね、
本当にこのシャンパンは。
いやー、口当たりが良い。飲みやすい。」
喉も潤い、トンネルも抜けて、
お待ちかね、お弁当をいただきます。
こちらは江戸時代創業で２００年
以上続く
糸魚川市の日本料理店、鶴来家さ
んが手がけたお弁当。
鶴来家さんは、おととし暮れの大

火災で
格式ある店舗が焼失。
現在新しい店舗を再建中で営業はしていません。
しかし、火災前から始めた「雪月
花」のお弁当づくりだけは
火災に遭っても続けているという
ことです。
鶴来家さんの思いのこもったお弁
当、いただきます。
「やはりカニからまいります。カ
ニでございます。
カニでございますよ。この紅ズワ
イガニ。
いただきます。
何かもう・・・美味しくて・・・
もう口に入れた瞬間に笑ってしま
いますね。
嬉しくて、何か。
このカニは新潟来て良かった！日本海来てよかった。」
カニだけでなく、鯛や鰤など、