厳しく監視されています。
幼い息子は 幼稚園への入園を
断られ続けていました。
李さんに対する締めつけは
厳しさを増していました。
去年秋 李さんは
監視される自宅を離れ→
北京から遠く離れた
ふるさとに戻っていました。
1年ぶりに
実家でくつろぐ李さん。
私たちのインタビューに
応じたあとの事でした。
地元の警察が 通報を受けたとして
突然 踏み込んできました。
人権派弁護士や その家族に
圧力を強める中国政府。
そこには
ある危機感がありました。
習近平指導部が発足した
2012年ごろ→
共産党への信頼は
大きく揺らいでいました。
経済成長の中
権利意識を高めた市民が→
各地で 環境問題や役人の汚職に
怒りの声を上げていました。
中でも 衝撃を与えたのが→
沿海部の江蘇省で起きたデモでした。
地元政府の開発計画に
反対した住民 1万人近くが→
政府庁舎を占拠する事態に
発展したのです。
こうした市民の不満を解消し
社会の安定を図るために→
習近平指導部が掲げたのが
法治の徹底です。
政府が設けた法律相談所では→
労働問題や財産を巡るトラブルなどに→
弁護士が対応しています。
中国の弁護士の数は増え続け今や 36万人に上ります。
一方で 弁護士の活動は
共産党に厳しく管理されています。
習近平指導部が定めた
法治を推し進めるための指針です。
弁護士は 共産党の指導を
受け入れなければならないと→
強調されています。
2018/11/15(木) 01:00〜01:50
NHK総合1・大阪
NHKスペシャル「中国“法治”社会の現実 弁護士」[字][再]
経済成長とともに、人々の権利意識が高まる中国。習近平指導部は発足以来「法治」の徹底を掲げている。「法治」の現場を取材し浮かび上がる中国社会の光と影を見つめる。
詳細情報
番組内容
経済成長とともに、人々の権利意識が高まる中国。習近平指導部は発足以来「法治」の徹底を掲げ、法に基づいて人々の利害の対立を処理し、社会の安定を図ろうとしている。その一方で、共産党支配に悪影響を与えるとみなされた人々への締め付けはかつてなく強まっているとも指摘されている。番組では、習近平指導部が推進する「法治」の現場を取材。そこから浮かび上がる中国社会の光と影を見つめる。
おしらせ
〜平成30年度文化庁芸術祭参加〜
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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