2018/11/18(日) 21:00〜21:50 NHKスペシャル 人生100年時代を生きる 第2回「命の終わりと向き合うとき」[字]


いいんじゃないかなっていうふうに→
思ってるんです。
異なる考え方。ええ。
それはですね 延命医療を続けていくのが
本人らしいのか→
やめるのが本人らしいのか。
最後は 機械的に延長してるんですよね。
人為的な手段でもって

命を延長している。
このような在り方は
そういえば お父さんは→
自分で 前 嫌だって言ってたわっていう→
そういうことがあって お父さんが言ってたことに反するなって思ったら→
それはですね
ご家族の中で話し合って→
で もう これは
お父さんらしく見送りましょうかって→
これは つらい選択ではなく→
ご本人の…
大事な話し合いになると思います。


選択するって時代になっちゃったんだなと思って。
何か ちょっと そこの覚悟が
まだ 私の中ではできていない気がします。
難しい時代になったなと思って。
そうですね。
今回 救命救急センターに行った
アンケートがあるんですけれども→
人工呼吸器などの
生命維持装置の中止について→
患者や家族に示していますかと
いうふうに聞いたところ→
このように 回答した117の病院のうち
46の施設が→
「示している」というふうに
答えているんですね。
この数字は 会田さん
どういうふうに見れば…。
これはですね 私どもの研究班で行った
調査結果 10年前なんですけど→
それと比べると 非常に増えていると
いうふうに思います。
10年前は
人工呼吸器だけは→
やめられないって
思ってるドクターが→
もう ほとんどだったので→
近年の変化も ごく最近の変化であるということが言えます。
一方で 選択肢を示しているというふうに
答えた医師からは→
こんな声も聞かれているんですね。

こういった声が寄せられているんです。
それは… はい 私もです。
うん。 確かに こういう側面ありますよね。
だって まだ 死に方なんて選べないし
そん時が来りゃあ死ぬんだって→
あんまり今考えたくないっていうふうに
思うのが実感じゃないですか?
だって 例えば 高齢のね
お父さんでもお母さんでもいいけれども→
「随分 年になったね。 どう死にたい?」
って言ったら→
「あたしを殺したいのかい?」って
機嫌が悪くなるでしょ?
遺言 書かせるのだって難しいですもん。
そこで 今ですね最期の医療をどうするのか→
認知症や衰弱が進む前に考えてもらおう
という取り組みが進んでいるんです。
これから受ける医療について
自らの意思を示した人がいます。
重い腎臓病を患い
人工透析に頼って生活しています。
瀬戸さんは 病院から 事前指示書という
書類を手渡されました。
医療をどこまで続けるか
患者や家族の考えを記すものです。
瀬戸さんは 重度の認知症になった時には
透析を希望しないと記しました。
また 透析中などに心肺停止になった時の
心臓マッサージも希望しませんでした。
そして 痛みのない

安らかな最期を迎えたいと記しました。
最近 瀬戸さんは→
体の自由がきかなくなったと感じることが多くなりました。
妻に重い負担をかける前に→
人生の終わり方を自分で決めたいと考えたのです。
う~ん。
お願いしたいです。
しかし 瀬戸さんの思いは→
長年連れ添った妻とは隔たりがありました。
千鶴子さんは
夫の思いを受け止めながらも→
一日でも長生きしてほしいと
願っています。
本人だけでなく
家族も納得する最期の形を→
どう見いだしていくのか。
医師などが積極的に関わっていくACP→
アドバンス・ケア・プランニングという
取り組みも始まっています。
こんにちは。