ほかにいい歯ブラシがあるかもしれませんそれで
考え出したんや。

◆すごい話やなあ。
◆俺の歯が悪いのは世の中の歯ブ
ラシが悪いんや
という驚きの理論で、
究極の歯ブラシづくりを決心した富山さん。
そして考えること５年。
ついに、
発明のヒントが…。
◆だからこれがちょっと不思議な話でね、
円さんも作曲とか作詞、するでし
ょう？
これ、上から降ってくるでしょう。
◆ううん…。◆えっ？
◆全然降らへん。
◆話が前にいかへん。
作詞家、
作曲家なんかがね、
歩いてて、上からメロディーが降


ってくると
かあるじゃないですか。
◆僕なんか、
そういうときがないことはないで
すね。
◆そういうふうな、似たような、
降ってきたんや、
◆どういうふうに降ってきたん？
◆こっちから。
◆おまえ…、
しまいに代わってもらうぞ、
誰かに。
ほんまに、もう…。
◆ほんまの話。
ガストでハンバーグを頼んで、
来るまでぼうっと雨降ってたので、
見てたら、こっちから、すうっと歯ブラシのグリーン色の先だけ、
それがすっとここに来る。
何やろなあ、
外を見てたら、
それが急にぐっと降って、
内側へ、ガンと曲がるわけですわ。
玉になるんですよ。
中心から毛が放射状になる。
これはほんま。
◆すごい話やなあ。
◆だから説明のしようがない。
◆不思議なインスピレーションを
得た富山さん。
形にすべく、試作品づくりに没頭

します。
◆これはほんまに、これつくった
の、
順番的に。
すごいで、これ！これですわ、
順番こう。
◆そんなこと、普通、せえへんけどなあ。
◆僕も必死やからね。
◆僕の歯を直すために？
◆うん。
こんなんをやってみた結果、
手づくりでこれ竹でつくったんや、イメージで。
◆あっ！？◆今の原型がそれ。
◆申請中って書いてあるやん。
◆一応、書いてあるだけで…。
これは２０年前の試作。
◆何年前？
◆２０年前。
◆これ、何年、研究したん？
◆２１年。
平成９年につくったんや。◆これは何でつくったんですか、
これ自身は。
◆市販されているやつを抜いて、
つくった。
◆これをつくった？
すごいなあ～。
◆つくれるんですよ。
◆必死やなあ～。
◆ここで問題。
◆ということで、

このコロコロ歯ブラシという、
今までの歯ブラシの常識を変えた
歯ブラシですね。
歯ブラシって、普通、
こっちからこういうふうに磨いたりするんですけど、
縦にしたりね、
これはこっちが勝手にくるくると
回るという。
コロコロっと回るというので、
コロコロ歯ブラシということなん
でしょうね。
２０年これを研究したんですよ。
◆やっとでき上がったんだ？
◆なかなか、普通の人ではできま
せん。
もちろん仕事もあかん、発明して
もあかんという中で、
やっとひらめいたというね。
何とかものにしようということで、
この原型の、今のですよ、